青色日誌

還暦を超え、子育てもひと段落。さて!

廃線(静岡山梨の旅11)

2022年06月11日 | 旅の記録
ワインの街だから
ワイン色のこんなかわいいバスが走る。



ワイン巡りのバスと書かれていた。

その後ろを付いて行った訳では無いが、
我々の行く山道の方角にバスは走って行ったので、
今から目指す場所に行くのだろう安心。

実は次に目指す場所は山奥にあり、
不定休とされていたので一寸不安であったのだ。

と、と、ところがバスは目的地通過。
山の奥へと消えて行ってしまった(^^)/

そしてやや細々とした気持ちで目的地へと行くと、
車は一台だけが止まり静まり返っている。
加えてそこに見えた廃線のトンネルは閉ざされ、



 あー、休みね。

と思ったら。。。。




勝沼トンネルワインカーブと言うこの施設。



明治36年に建造され、
そのままの姿をとどめているJR旧深沢トンネルを利用した
なんとワイン貯蔵庫なのです。


ウィークデーという事も有って、
ここに訪れたのが我々だけ。

車が一台止まっていたのは、
ここの施設の方の車で、

見学できますか、と聞いたら、

 どーぞどーぞ。と!

そこからとても熱心に解説頂いたのです。

その渋沢トンネルの反対側に有る
↑の閉ざされたトンネルと記した大日影トンネル。
ここの解説からして頂いたのです。





廃線となったこの明治時代中央線。

真横に今は立派なトンネルが掘られ(見えないが)
特急あずさなどが快走しているのだけれども、
明治のその時はこの主要路線も当時は単線。

その単線時代の廃線跡のトンネルンが
遊歩道とワイン貯蔵庫に活用されているのだと。



その遊歩道の説明や、鉄道の歴史を聞く。
歴史は嫌いな私でも鉄道の歴史となれば話は別。
スイッチバックで登って行ったという話は興味深い。

そして反対側の目的のトンネル。



その貴重なワイン貯蔵庫に
たった我々夫婦二人の観光客でも、
カギを開けて中に入らせてくださったのだ!



明けてびっくり!



左右に並ぶワインの貯蔵庫。
暑かったこの日もこの中は「涼しい」。
決して寒いのではなくワインに適した温度に
なっているのだ。

決して調整をしていない。

夏でも冬でも温度が保たれているというのには
少々驚いたが湿度だけが調節されて、
天然のワインセラーと言うのには本当にびっくり。

中にはこんな感じ



手前の方は個人所有であったり、
飲食店経営の方の所有であったり、
正にワイン好きの人達がここで寝かせるのだとか。

そして奥にはワイン製造会社の方々が、
利用しているという正に官民一体の事業なのだ。


入れるのはこの入り口まで。



勿論これで十分なのだが、
本当に圧巻で何度もシャッターを切る。



解説の方も実に丁寧に詳しくお話下さり、
費用の話であったり貯蔵量の話であったり、
質問には丁寧にお答え下った。

我々が住む愛知県でも、
旧中央線の廃線トンネル活用の例はあるが、
このワイン貯蔵庫には本当に驚かされたし、
正に一見の価値は十分あると感じました。

つい他の観光地に行く時間が無くなったのも
これでお分かりいただけるのではないでしょうか。

お陰でお昼を過ぎ気が付いたらかなり空腹。
勿論このシリーズ当地の名物を食すために
調べておいた有名な「ほうとう」屋さんにGO。

そして、このトンネルではまってしまったワインを求め、
旅が続くのでありました。
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