青色日誌

還暦を超え、子育てもひと段落。さて!

台所

2024年10月21日 | 思うこといろいろ
先日NHK番組「あさイチ」でやっていた、
「私の台所物語」を見ながら(聞きながら)
自家用車で出勤をした。

この番組ご存じの方も多いかもしれないが、
どこの家にも必ずある「台所」を通して、
そこに住む人の、正に物語が作られている。

 亡き親や家族の思い出だとか、
 単身の人の生活に向き合うスタンスだとか、
 飲食店の方の母屋の台所の存在だとか...。

何か見ていて(聞いていて)ほっこりする内容は
YouTubeでも見る事が出来るのでお勧め。

アナウンサーの方がその素材としての
其々のご家庭の台所を募集していると仰っていた。

ただ殆どが「我が家は何も物語は無い」と言うが
取材すると本当に数々の物語が眠っているのだとか。


 ふと我が家の台所を頭に思い浮かべる。

確かに二人の子供を育て上げたその台所は、
今や親になった子供たちが育っていったその場であり、
そして日々の戦争のような忙しさの場所であったり、
はたまた週末の穏やかな空気が流れる場でもあったり。

ただ若い頃は忙しいを言い訳として、
台所は100%家内に任せていた私。
家内の立つ姿しか思い出せないのも情けないかも。


 それでも思い出したのは家内が大病した時の事。

今は勿論元気でいてくれるので平和で穏やかだが、
娘小6、息子小1のその時に4カ月の間家内が入院し、
私がその子供達の世話をした時の台所の思い出だ。

喫茶店で軽食程度しか作った事が無い私が、
それでも育ち盛りの子供をちゃんと食べさせねばと。
ウィークデーの夕食こそ我が母のお世話にはなったが、
週末の夕食と毎日の朝ごはんをその我が家の台所で
自分で一生懸命作り提供していたのを思い出す。

 必死だったな。

でも、ある時、

 おかあさんのご飯が食べたい。

と言われた時は、さすがに滅入った事も思い出に残る。

 正に物語だね。



ところで近々
空き家になっている「実家」を取り壊す事となっている。

 勿論そこにも台所はある。

母がいつも窓に向かって立ち料理してくれた姿は
当然今でも目に焼き付いている光景でもあるが、
それも見れなくなってしまうかと思うとやはり寂しい。

折角なので今度の週末でも見に行ってこようとするか。


 そんな思いにさせられた朝の番組。



 画像は勿論イメージ
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