
やさしい日本語とは
「やさしい日本語」とは、外国人の方や日本語を学び始めたばかりの方にも理解しやすいように、言葉遣いや表現を工夫した日本語のことです。
1. やさしい日本語のポイント
- 短い文で話す: 長い文は複雑になりやすく、理解するのが難しくなります。
- 例:「会議は午前10時から午後5時まで休憩を挟んで行われます。」→「会議は午前10時から午後5時までです。休憩があります。」
- 簡単な言葉を使う: 難しい言葉や専門用語は避け、日常的によく使う言葉を選びます。
- 例:「本日は休業とさせていただきます。」→「今日はお休みです。」
- 漢字にはふりがなをつける: 漢字が読めない場合でも、ひらがなで読むことができます。
- 例:「図書館」→「図書館(としょかん)」
- あいまいな表現を避ける: 具体的な言葉で、はっきりと伝えます。
- 例:「なるべく早く来てください。」→「10分後に来てください。」
- ゆっくり、はっきりと話す: 早口で話すと聞き取りにくいため、意識してゆっくり話します。
- イラストや写真を使う: 言葉だけでなく、視覚的な情報も加えることで、より理解が深まります。
2. やさしい日本語の例
- 「土足厳禁」→「くつをぬいでください」
- 「ごみは分別して出してください」→「ごみは分けてください」
- 「危険ですので、立ち入り禁止です」→「あぶないですから、入らないでください」
3. やさしい日本語が生まれた背景
1995年の阪神淡路大震災で、日本語がわからない多くの外国人が必要な情報を得られず、困ったことがきっかけです。
災害時だけでなく、日常生活でも外国人とのコミュニケーションを円滑にするために、「やさしい日本語」が広まりました。
4. やさしい日本語を使うメリット
- 外国人とのコミュニケーションがスムーズになる
- 子どもや高齢者、障がいのある方など、様々な人に情報が伝わりやすくなる
- 災害時など、緊急時に情報を迅速に伝えられる
「やさしい日本語」は、相手を思いやる気持ちから生まれるコミュニケーションツールです。
出入国在留管理局のページに詳しい情報があります。
よろしければご覧ください。

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