これは「Yes!プリキュア5」の「ナッツ×ココ」の超短いSSSの再掲です。
腐的表現が有りますので、閲覧には充分注意して下さい。
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<危ないアフター5>
のぞみが4人と仲良くナッツハウスから帰った後、ココは黙々とお茶を片付けるナッツに気付く。
「何か…怒ってないか?」
ナッツの顔を覗き込んでくるアーモンド型の目。
人の基準は分からないが、人の青年の姿でも、ココは充分に可愛いとナッツは思う。
それなのに、のぞみ達の女学校では自分ばかりがイケメンだとか言われ、注目されているらしい。
ココは学校の先生としてのぞみ達の傍に居るので、あまり少女達に注目されても困る。
でも、こんなに可愛いのにココが全然モテないのはおかしい。
しかし自分の知らない間に少女達に何かされているのでは…と思うと気が気でない。
自分を石に変える位の勢いで凝視し続けるナッツに、ココはすっかり硬直させられ動けない。
「…ど…どうしたんだよ…ナッツ…」
すっかり怯えてしまっているココに、ナッツはやっと我に返った。
「い…いや、何でも無い。それより、のぞみと…何を話したんだ?」
「ん?気球の話とか…かな」
きょとんとした顔で答えるココに、ナッツはすっかり剥れてしまう。
こんなに自分が好きなのに、全然分かっていない。
こんなに心配していたのに、気付いていない。
ナッツはお茶のセットをトレイに載せ、台所へ向かおうとした。
しかしその服の裾をつんと何かが引っ張る。
「…ナッツ、何、怒ってるんだよ。俺、ちゃんと言ってくれないと分からないよ」
泣きそうな顔のココがナッツを見上げていた。
こんなに辛そうに泣かすつもりじゃなかったのに。
ナッツはトレイを再びテーブルに載せると、ココを抱き締めた。
「ずっと俺だけのココでいて欲しい。そう思ってただけだ」
すると肩に頬を乗せて、ココが涙を目に滲ませる。
「…俺はずっとナッツだけだよ。何でそんな事言うんだよ」
きゅっと抱き着いたまま、二人はずっと抱き合っていた。
その頃、店のドアの外では、忘れ物を取りに来た5人が自らの口を押さえて声を潜めていた。
「うっそぉ…そういう関係だったんだね!あの2人!」
「親友ってのは…そういう事だったのかぁ…」
「でも、私的に、あの2人なら「アリ」かなって思います!」
「そうねぇ…。いい小説のネタになりそうだわ」
「こまち…、そういう問題じゃないでしょう…」
5人が密かに討論している間に、2人はすっかり仲直りをして小動物姿でお菓子を堪能していたのだった。
<了>
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ココナッツだけに「ココ×ナッツ」派が多かったようですが、
私はがっつり「ナッツ×ココ」派でした。相変わらずマイナー万歳!(´;ω;`)