第14章

川上は、いつ連絡しても忙しそうで本業に加えシンクパークをもっと盛り上げるため実業家の会社との会議や各商店とのミーティング、更には個人的にやってるというウォシュレットの代理店や旅行会社との打ち合わせ等々。

ゆっくり話せる時間もあまりなく、精力的にガンバっている川上の邪魔にならぬよう毎回折り返しを待つばかりでした。

他人の金まで貸してる私にとって12月12日の返済を心配してましたが、明るい未来が見えてきた！という川上の発する言葉からは心配無用というような感じでした。

観光客が増え、ワールドカップにカウントダウンで12月の売上げ予想は爆発的で、年末には笑顔で新年迎え来年の3月までには全部返せる！と、良い方向の話しを聞かされ、いよいよ風向きも川上の味方に！と思った次第だったのです。

12月11日、返済日の1日前に38万については40万の返済がありました。プラス2万円は貸してくれた方へのお礼に！という川上の感謝の気持ちでした。

明日は日本時間の昼頃までに返済すると川上から連絡がありましたので、そのまま貸してくれた友達に伝えました。

そして迎えた12月12日、朝から川上に連絡するも連絡が取れません！ラインは既読になるので忙しいのかな？と思いながらも不安もあるので連絡をするが取れないのです。

約束は昼なので昼過ぎまではガマンしてたのですが、午後からも連絡が取れずで結局その後も連絡が取れる事がありませんでした。

金を貸してくれた友達には早めに謝罪し、当然ですが、何があっても必ず返す！と約束をしてこの日を逃れました。

もちろん、川上の身に何かあったのでは！と心配もしましたが、ブロックされたのかその後はラインも既読がつかなくなり完全に連絡不能となったのです。

川上の状態を知る術として苦手なSNSと、とあるサイトに書き込みをしました。

年が明け2023年の1月の初旬に、とあるサイトの方に、チェンマイでの川上をよく知る！という人物から一件の返信があり、直接やり取りをしたい！と言うのです。

すぐに連絡を取ったのは言うまでもありません。

はじめまして…からのクレームでした。

書き込みしたSNS及びサイトは全て消して下さい！との事でした。

事情を聞き、私が書き込みしてる事でこの人物が困る事になる可能性があると言う事でした。

私にとっては初めて聞く話しで首を傾げるような話しでしたが、今現在、なんなら今日現在の川上の事もわかる！という人物だったので全ての書き込みを消したのです。

その後、この人物から始まりチェンマイ在住の川上を知るという数人と連絡を取れ合えるようになり、私の知らない川上を知る事になっていくのです。

第15章に続く

約束の2022年12月12日のライン

チェンマイでの川上を知るという人物

2022年12月から2023年1月のストーリー