川上は、焼肉店で知り合った実業家にどういった経路で近づいたのかはわかりませんが、その実業家の力もあって、サンサーイというローカルからシンクパークという都会へ移転する事になったそうです。
それと並行して、日中は大手日本企業のチェンマイ工場へ昼食用の弁当を卸しに行ってる!という報告を受けてました。
朝5時に起きて、パートのおばちゃんを雇い一緒に弁当を作っては工場へ届け、昼からは、夕方からオープンするたこ焼き屋の買い出しと仕込みを一人でして、夜はバイトと一緒に店頭に立って営業し、少しの空いてる時間はミーティングと付き合いと…。
本当に一人でよくガンバってる!と思ってたのです。死ぬ気であと3年ガンバって、3年後からは信用できる誰かに店任せてゆっくりできたらいいですね!と、よく話しました。
川上には、何億も騙した過去があり日本に居れる状態じゃなかったにしても、何のアテもなく一人でチェンマイに渡り、苦しみ、もがき、涙しながら4年でここまで築きあげたんです。
私も非力ながらガンバって応援しよう…未来は見えてきた!あと少しの辛抱。と思ってました。
ちょうどそう思ってた矢先に川上の助けて!が、くるのです。
ビザの更新で38万、店の事で134万。
私も持ち合わせがなかったのですが、川上が死ぬほどガンバってるのなら!と、友達に借りてでも振込みしました。
その金については店の売上げで充分返せる!と返済日を12月12日に約束。とにかく一時的に今を切り抜ければ!という話しだったのです。
川上から受ける報告は、寝る間もないくらい忙しい毎日で送られてくる写真や動画はワールドカップで賑わう客の数々。
コロナ禍の制限が完全になくなった時には、一気にえらい事なるで!と川上は口癖のようによく言ってました。
もしかしたらもしかするかも…
明るい未来は近い…
そう思ったのです。
第14章に続く
この物語は当時川上の報告によるものです。
シンクパークでオープンしたたこ焼き金太郎
日本企業へ昼食用弁当を卸してる様子
ワールドカップで盛り上がる客の数々
借りてでも振込んだ金
2022年9月から12月までのストーリー
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