第4章

ファランが集まるエリアの出店も無事完了して、後は売りに売りまくって稼ぐだけ。

それに平行して、コロナ禍も落ち着いて観光客がどんどんチェンマイに来るようになってるとかで今ならゴルフ場のチケットが格安で手に入る！と言うのです。

商売を真っ当にしてほしいという願いもあって一旦は断ったのですが、転売すれば倍になるし転売先も確保できてるという川上。

更に、観光客が増えてる今がチャンスで稼いだ金で返済したい！と続けました。

あんまり乗る気はなかったのですが、今しかない！と何回も頼んでくるので80万を貸し1ヶ月後に100万になって返ってきました。

返済があったその日、稼げる時に稼ぎたい。それが今！と一生懸命説明するので、仕方なく返済してきた100万をそのまま貸した次第です。

次の返済までの間に何度も連絡があり、商売の順調さと銀行融資を申し込みしてるだの他人の悪口をよく言うてました。

私は、何であれ川上が良くなればそれでいいという気持ちに変わりなく、もちろん返済されるのも期待しました。

1ヶ月ほどチェンマイに居てましたが川上の事を聞けるような相手とは会わされてなく、川上からの連絡が全てで信用するしかなかったのです。

後にわかるのですが、実情を知る者をあえて会わさなかったのは川上の計算です。

私は、大阪で30年以上川上を知っているのですが、この時すでに騙しにかかれているとは夢にも思わず、ただただ川上の成功を祈るばかりでした。

上記写真は、転売して稼ぐと言っていたゴルフのチケット。金を引っ張るためのネタで実際には購入してなかったようです。