オオカミ少年の話
小さい頃は
ウソばっかりついているから
誰にも信じてもらえなかったんだ!
本当のことを言ってさえいればいいだけなのに
などと思っていた。
親や先生からも
本当のことを話すのを
強く進められていたし
自分もそうありたいと願っていたんだ。
初めてオオカミ少年の話と出会ってから
何年か経つと
気がつくと
口から出るのは
本心とは違うことだらけ
の自分になっていた。
意識して本当のことを話さないようにしようとして
口数を減らしたり
言いたいことをかなり飲み込んだり
思ってもみないことを言ったり
とにかく笑いをとろうとしたり
こんなことを
最初は努力というか
頑張ってやろうとしていたのでしょうね。
そして
それを続けていたら
特別な努力をせずとも
そうした話し方が身についてしまい
いつの間にか
本音とか自分の本当の思いとかを
キャッチしようとすることすら
しなくなっていた。
そして
自分がそもそも
努力して(無理をして)
本当に思ったことを言わないようにしようとする姿勢を身につけたという
記憶というか意識自体も
消え去っていたのですね。
習慣が人を作る
本当なのですね。
気がつくと
自分自身のやりたいことや
自分自身の思いが分からないと
悩んだり
自分不信に陥ったりしていた。
自分が原因を作ったことすら
忘れ去っていたのですね。
やっと
最近になって
色々なことが
見えてきました。
そして
オオカミ少年になっていた自分も
認識できたのです。
まさしく
物語の中の
オオカミ少年そのもの
最近になって
そうやって
見えてきた自分の思考
というか習慣の成り立ちみたいなものを
書き留めていこうと思いました。
オオカミ少年だった自分
暗黒世界の自分の記憶に潜る
自分が作った罠に
自分がかかり
抜け出そうともがき苦しむものの
抜け出せない自分や世界に暗黒の意味付けを行い
闇をひたすら追い求めていた自分を
止めることすら気づかずに
悲劇のヒロインを気取りながら
さらに暗闇にもぐる呪文を唱え続けているかのような自分
傍から見ると
ピエロの自分
ここにきて
やっと
自分で笑い飛ばせる感じになってきました。
そうした部分を吹き飛ばす?
そうした闇の部分も
博物館に飾るようなイメージで
書いてみます。