悲惨な事故が起きてしまった。
タワークレーンのオペレーターのミスだ、ワイヤーが切れたからだ
玉掛けのミスだ と事故原因についての憶測が飛び交っている。
自分は今でこそ引退しているが、50代のころからタワークレーンのレンタル会社を
経営してきて、長男が今は社長を務めているので、この事故は他人事ではない。
テレビで「速報」を聞いて すぐ、現場の場所と元請けを聞いた。
当社の関わっている現場でないことがわかり、ホッとしたのである。
お亡くなりになられた方にはこころからお悔やみ申し上げたい。
この現場は大林組と大成建設のJVが元請けである。
この51階建て<高さ約250M 東京建物 URC>現場は国内のトップクラスの現場であり、ゼネコンもスーパーゼネコンと言われる2社 大林は東京スカイツリーの施行会社であり、大成は横浜のランドマークタワーを建設した国内トップクラスの会社である。
事故にあわれた社員の会社は鉄骨建て方専門の会社である。
使用していたタワークレーンは700トンの大型タワクレーンであり、IHI製であろう。長さ30M 重さ15トンのH型鋼など簡単に吊り上げられるのである。
その上に人間が5人乗ろうがバランスがとれれば何も事故は起きるはずがないのである。
700トンクレーンは神奈川県分庁舎建設で当社がレンタルした600トンよりも1クラス上の超大型クレーンであり、大林組の自社機械である。
オペレーターは派遣であろう。
大林も大成も自社でオペレーターは抱えていないからである。
事故原因についは「玉掛け」のミス というのが業界関係者の多数意見だ。
2人死亡という事故だから、管理者<所長>は業務上過失致死の問われるだろう。
だが1か月しないうちに工事は再開されるだろう。
とうのは高層ビルの建設が目白おしで、クレーンの充当される日時がほぼ
決まっているから そんなに先送りできないのである。
現下の建設の受注工事件数はバブル期を上回るほどの好景気が続いている。
首都圏の主要駅前の再開発が目白押しに並んでいるのである。
それに既存ビルの解体ラッシュが始まるからである。
工事現場では必ず使われるタワークレーンは2年先まで受注が決まっており
今からタワークレーンを手当てしても、レンタル会社は2年先でないと、応じられないのである。
タワークレーンの生産会社IHI 北川鉄工 小川製作所も今注文を受けても2年先でなければ引き渡しができないほど受注を抱えている。
これらタワークレーンの受注ぶりが建設の先行指標として、使われrているのである。