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伊勢根付職人 梶浦明日香の『手のひらの幸せ』

結果を出せばいい

どんな挑戦であれ、結果を出さなきゃ認めてもらえない。

新しい挑戦、変わったことをする人はなかなか認めてもらうことが難しい。
基本的に仕事はすべて業界内での判断で、新しいことは評価に値しないから。そして、上の人はわけのわからない動きをする人が怖いのだ。
数値で表せるわかりやすい評価方法があればいいのだけれど、ほとんどの工芸でそれを証明するのは難しい。代々続く家柄とか、組合とか、狭い狭い世界の中で、上の立場の人が評価を作るので、異端児は認められづらいのだ。そして、世間はわからないから、その工芸内での序列を鵜呑みにする。

昨日は、そんな業界内での挑戦者たちが集まった一日でした。革新的な職人が揃う場でした。雑談すら共感できるものばかりで、同じ気持ちの人が集まって、楽しかったなぁ。


昨日、秋元雄史さんが言ってくださった言葉で、すごく納得したというか、改めて頑張らなければと思わせてもらえた言葉。

「結果を出しているから正解なんです。」

今の時代、評価の方法はいろいろある。
従来の評価の中で上を目指す道もまた大切な一つの道だ。でもその従来の評価の結果いまの現実があるのだから、それぞれの業界に変わる人、変えられる人が必要なのだ。
そして、変えようとする人は結果を出すしか、出し続けてその背中で語るしか評価はないのだ。結果さえ出せたら、その道に続く人が必ず現れる。

従来の評価の外で活躍する人を応援し背中を押せる土台がいかに作れるか、そういった人を取り込む仕組みが作れるかが、今後、それぞれの工芸を未来に残す鍵なんだな、と昨日の方々の話しを聞きながら感じていました。



これが正解!
と、言える人は誰もいない現代。10年前には予想できなかった今がここにある。だからこそ、どの工芸が生き残るのか、そもそも伝統工芸、人の手によるものづくりが残っているのか、それすらも誰にもわからない。

だったら、自分が信じた道を、大正解にしてみせよう。自分の後ろに道をつくろう。

結果を出す!

凛九のみんなとなら、頑張れる気がするんだ。





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