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伊勢根付職人 梶浦明日香の『手のひらの幸せ』

三重県書道連盟さんの講演

昨日は、三重県津市へ。
三重県書道連盟さんに依頼いただき
講演に行ってきました。





(今回、私との連絡を担当してくださった、事務局の渡辺さんと)



ここのところ、毎月何かしらこうした講演をさせていただいているのですが
今回の講演は、

”書道という伝統文化を長い間受け継いでいる諸先輩方”

にお話しをという内容。


私の話しは、基本的に

”伝統工芸ってこんなに魅力的”
”伝統って財産””日本人ならではの精神性”

”日本に住む人が日本の伝統を誇らしく思うことで、もっと生きやすい世の中になるよね”


という話しを、
NHKのキャスターからの転身話しなどをきっかけにお話しさせていただくという内容なのですが、

今回は、


伝統を受け継ぐ意義や魅力は、私以上に十分認識している諸先輩方へのお話し


ということで、お受けするべきか、こんな若輩者でお話しできることはあるのか、
当初、少し悩みました。


でも、私が伝統工芸を受け継ぐ上で、今壁になっているのが
地元の伝統工芸への興味の低さ。

なんとなく、小さい頃から聞いたことはあるから、
別に今更教えられなくても学校で見学したもん。
なんとなく知っている
という意識があるからなのか、なかなか興味を持ってもらえない。
こちらに意識を向けてもらえない。
聞いてもらえたら、興味を持ってもらえると思うんだけどなあ。
少し離れた場所での展示販売などは、
文化としてとても興味を持って聞いてもらえるのに
大切なものだねと感心を持っていただけるのに、
地元にねえ、如何にもこうにも上手に訴えられないのです。

ウ〜ん・・・
わかってくれる人がいるならいいのでは?
とも思うのですが、
やっぱり地元に根付いた伝統工芸。
地元の誇りにしてほしいじゃないですか。



そんな中でいただいた今回の講演のお話し、
若輩者が、偉そうにと思われようがなんだろうが、
地元の同じ文化に根ざした方々にお話しさせていただける機会があるなんて
興味のある方々に私たちのいまをお伝えできる機会があるなんて
ありがたいこと。
しっかり準備して、地元の文化を担う諸先輩方にも
聞いて良かったなと思ってもらえる講演にしなければと
いつもとは違った構成でお話しをさせていただいたのでした。



およそ、80人の書道家さんが、
夕方の眠い時間にも関わらず、それはそれは熱心に聞いてくださり、
話しているこちらも嬉しくなってどんどんのっていきます。

 

 



(こんなに嬉しそうに講演していたんだな〜^^)


終わってからも、半分くらいの方が声をかけてくださって
今日の話しは本当に勉強になりました。
パンフレット少し多めにもらって行ってもいい?
私たちも頑張らないとね〜
豊橋筆、これからも使っていくからね!
我が家にも根付があって、この根付は・・・
なんて、会場の時間が許すギリギリまで
嬉しいお言葉がいっぱいでした。
本当にありがとうございます。


書道家さんたちは、教室で生徒さんに教えていらっしゃる方も多いので、
みなさん褒め上手だし、声をかけることの大切さを知ってくださっているんだろうな〜

こんな素晴らしい諸先輩方にお話しさせていただくなんて
私でいいのだろうかなんて不安に思っていた気持ちを吹き飛ばし

一緒に三重で文化の力を活性化していきたい

という気持ちを強くし、会場を後にしたのでした。


三重県って本当に、あっちこっちに素晴らしい文化が息づいている。
でも、当たり前にありすぎて、意識することも、まして守ることもしていない。
みんなが意識して、興味を持てたら、もっとずっと魅力的な場所になること間違いなしだ。

なんて、地元に伝えることに弱気になっていた私に
やっぱり地元に知ってもらえたいと
思わせてくれた経験となりました。


本当に、貴重な経験をありがとうございました。

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