来年は、再起の年。re born 再生の年。
コロナ後ずっと、なかなか泊まりがけで仕事をすることが難しかった。いろんなお声かけをいただいたけど断るしか出来なかった。
その間はずっと、注文をいただき作品を作り続けていた。誰かのために誰かだからこそのデザインを考えて寄り添って作る楽しさやかけがえのなさを感じられるようになった。なくてはならない学びの多い時間だった。周りの人のありがたさも、自分の中の優先順位も、自分の弱さもたくさん学んだ期間だった。
これからも注文の仕事はさせてもらいつつ、来年からはまた、外に出て挑戦させてもらいたい。私の仕事も少し動き出そうと思う。
今回の日本橋三越での展示販売は、それこそ
2018年の日本橋三越、2019年の横浜タカシマヤ以来の泊まりでの展示販売。
もう5年も経っちゃって、5日間久しぶりの店頭販売で体力持つかなぁとか、あの頃とは状況も変わっているかなとか、お客さん来てくれるかな売れるかなとか、不安でいっぱい。
もうさ、でも伊勢根付職人というのは私のお役目だからさ。逃げることはできないし、どんな経験も次につながる糧となる。守りに入って挑戦せずにお役目はいただけないのだ。
グズグズと迷って挑戦せずにいたら、足元を掬われちゃう。あの時何にもできなかったなんて思いたくないから、これが今の私のお役目なんだと覚悟して、いただく役目を精一杯。
それは全部私のお役目なのだ。
今年もお世話になりました。
今年は、たくさんの種まきの一年でした。
涙も葛藤も躊躇も栄養にして、
心をたくさん耕して、ふかふかのあったかい土壌を作り、見えない種を植えたこの数年。
まだ何にも目には見えないけれど、きっと地中で
たくさんのまだ見ぬ種が芽を出してくると信じて、励みます。
暖かい部屋の中で、
目の前の一つ一つの幸せに感謝しつつ。
今年も無事に笑顔で年末が迎えられたこと。
本当にありがとうございます。
どうぞみなさま、良いお年をお迎えください。
そして、みなさまにとって今年が、そして新しい一年が、素晴らしい年でありますように。
来年も、どうぞよろしくお願いいたします。