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伊勢根付職人 梶浦明日香の『手のひらの幸せ』

寄り添う

先日、凛九(※1)メンバーでルームをひらいて行ったクラブハウス(※2)で

【この仕事に就いていなかったら何してた?】

という話題になりました。

※1 凛九(りんく) 東海3県で活動する若手の女性職人グループ。

※2 クラブハウスはラジオのように、仲間との会話を聞いてもらえるSNS。
その話しに興味のある人が自由に聞くことができる。
毎週水曜日午後3時〜
『りんりんリンクラジオ』
というラジオ番組をクラブハウス内でやっている。





私は、小学校の卒業文集で
キャスターになりたいって書いてて、
もうずっと、アナウンサーになるためにどうしたらいいかって
それだけを思って大学も選んだし、
大学生活もアナウンサーになるためにバイトも専門学校もしてて
アナウンサーになりたくてっていう思いだけで
すべての生活がなりたっていたのです。

いろんな人のおかげで、大学2年生の頃からは
SOプロモーションっていう押阪忍アナウンサーの事務所に入って
テレビ埼玉の情報番組でお昼の2時間半の生放送を
キャスターとしてメインの人と2人で担当させてもらって、
もうずっと必死で、
それ以外の職業なんて考えたことなかったのね。


それで今回、
「アナウンサーと職人以外なら、何になりたかったの?」

って漆職人のルーシーに聞かれて、
ふと、
「寄り添うロボット作りたかったな。」

って答えたんです。
答えておいて自分でびっくり。


そう言われてみると、私の人生ずっと
”寄り添う”
がテーマな気がするんです。


テレビって、今の若者は見ないとか時代遅れとか、
そういうことを言う人いっぱいいるけど
一日中テレビを見ていて
テレビのおかげで日々が過ごせてるっていう人も
同じくらいいっぱいいるんですよね。
その人達があまり発信する人たちじゃないから
その声があまり大きく聞こえてこないだけで。

だからさ、キャスターの仕事も
なによりそういう人たちに寄り添う仕事だと思っているんです。


そしてさ、根付も、
いえ、根付こそ、
長い間人々に寄り添い、
そばで力をくれたり、癒やしてくれたり
してきたんじゃないかなあ。
そこに、縁起とか思いとか、祈りを託して
苦しいときに、逃げ出したいようなときに、
ふと、触れて元気がもらえるような、寄り添う存在。
仏像などもそういう存在だと思うのだけれど、
そこまで遠い存在ではなく
身近で手のひらに収まって触れられる存在。
だから、こんなにずっと魅せられているのかなあって
思うんです。


そして、今回のロボット。
ペットみたいなロボットを作れる人に憧れる。
ペットってすごく可愛いけれど、
最後までちゃんと面倒がみられるかって言われると
人の寿命なんてわからないのだから
一人暮らしの人には気軽に飼えるものでもない。
でも、一人暮らしだからこそ
そういう寄り添う存在が必要だと思うし
救われるんだと思うんですよね。



そうかあ、前からちょくちょく
”寄り添う”
っていう言葉を使っていたけれど
そんなふうに感じていたんだなあって
仲間との会話の中で気がついたのでした。


こうやってブログを書くこともそうだし、
クラブハウスで話すこともそうだけど、
言葉にするってすごく大事なことだよね。
言葉にしなかったら、発信がなかったら
そんな思いにすら気が付かなかったもん。


これからは、もっと寄り添うを意識して
作品を作っていくことになりそうです。





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