GALLERY #4

ATELIER M

すぎやまこういち先生

2021-10-07 | 日記
すぎやまこういち先生が、お亡くなりになりました。

私は小学生のとき、周りの友達と同じようにドラゴンクエストに夢中になりました。しかし少し皆と違っていたのは、私はゲームそのものよりも更に熱く、友達が貸してくれたドラゴンクエストのサントラCDに夢中になったのです。
当時は『CDラジカセ』全盛の時代で、借りたCDを私は120分のカセットテープに録音し、友達にCDを返した後、毎日テープを繰り返し聴いて、すぎやま先生の世界に完全に魅了されていました。子供だった私は知識が少なかったので、カセットテープというのは録音可能時間が長いものほど伸びやすい(ダメになりやすい)ということを知らず120分テープを使ってしまい、あまりにも繰り返し聴いたため、伸びてしまいました。それくらい私は、すぎやまこういち先生の曲が大好きでした。

私は今までの人生を振り返って、「夢って、叶うものなんだな」と実感したことがいくつかあります。例えば、私が「死ぬまでに一度でいいから実物を観てみたい」と思っていた、ルノワールの『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』を『オルセー美術館展』で観ることがてきたこと。
そして、すぎやまこういち先生の指揮、オーケストラの生演奏でドラゴンクエストの音楽を聴けたこと。私はあのときの感動を決して忘れません。演奏の合間のトークで、すぎやま先生がとてもお茶目で面白い方なのだということも知りました。

これからも、大切なことを見失いそうになったとき、ドラゴンクエストの音楽を聴いて、そこに込められたすぎやま先生の声に耳を傾けて、生きていこうと思います。

すぎやま先生、素敵な音楽を本当にありがとうございました。
ご冥福をお祈り致します。