お久しぶりなこの企画。
「ミュージアムへ行こう！」
実はちょこちょこ行っているのですが
なかなかアップできておりませんで・・・
先日、姫路市立美術館で開催中の
「国立トレチャコフ美術館所蔵 レーピン展」
を見に行ってきました。
レーピン？
と思う方も多いかもしれませんね。
イリヤ・レーピンは、１９世紀末に
ロシアで活躍した画家です。
ロシア革命に向う激動の時代に
当時の美術アカデミーに反発して
ロシア・リアリズムを追求した移動派と呼ばれる
美術のムーブメントに参加していました。
今回は、そんなレーピンの
モスクワの国立トレチャコフ美術館が
所蔵している約８０点を集めた作品展で
なかなか良い評判を聞いていたので
それは見なきゃ・・・と
全体的に肖像画が多かったのですが
むーーうまい・・・
いや、うまいのは知っていたのですが
しみじみ感じてしまいました。
印象的だったのは、この作品
「休息 -妻ヴェーラ・レビーナの肖像」
チケットの半券にもなっていたのですが
奥さんを描いているだけあって
彼女を見つめるレーピンの眼差しが
優しく感じられて
とても印象に残りました。
後は・・・こちら
「皇女ソフィア」
あまり写真は良くないのですが
なんとなく雰囲気は伝わるでしょうか？
これ、結構大きな作品なのです。
皇女ソフィアは、ロシアで権力をふるった君主でしたが
その後、失墜し修道院に幽閉されます。
この絵は、彼女が その修道院に幽閉中
自分の臣下が殺されたことを目撃した場面。
彼女がどう思っているかは
その表情からも分かりますね。
皇女ソフィアとレーピンは同時代の人ではありません。
なので、この場面はもちろん想像。
いやはや、その迫力はやっぱりスゴいものがありました。
すこしライティングの加減がよくなくって
見にくかったのですが
そんな環境でも
チカラのある作品はわかるものですねぇ。。。
行って、作品を見て私の
レーピンに対する印象が少し変わりました。
サイズの大きい、情景を描いた作品の
印象が強かったのですが
人を、肖像画として描いた作品も
とても面白かったです。
写真などでの印象では
もう少し平らなタッチかと思っていたのですが
作品によっては、重ねて塗った絵の具が盛り上がり
そこに筆のタッチがくっきりと残るような
描き方をしているところもありました。
全体としてのイメージは繊細なのですが
タッチとしては大胆。
こういうところは
やっぱり実際に見てみないと
なところですねー。
いやはや、とっても楽しい展覧会でした。
さて、次は
超・混雑が予想される あの展覧会へっ
あれは会期の早いうちに行かねばっ
