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アツミ、どんだけ静岡好きやねん!
というわけで、この間実家に帰った時に、アツミ家の仏壇にあったもの↓
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「精霊牛」というもの。
アツミ家では必ずお盆になると、仏壇前に出現しています。
アツミ母に詳しく聞いたところ、胴体は「茄子」、目は「あずき」、耳は「南天の葉」、背中は「もがり」か「いんげん」、足は「はしがら」、しっぽは「猫じゃらし」で出来ています。目の前の葉っぱの中にはお米と茄子とキュウリが細かくなったもの、お皿にはおそうめんとご飯が乗っています。
物心ついた時から必ずお盆になると出現していたこの置物、久々お盆に地元に帰れたので、激撮しました。これって全国区なのかな?
キュウリを馬に観立てて飾るというところもあるみたいなんだけど、アツミ家はこの牛だけです。お盆が終わるとこの牛に乗って、仏様がまたあの世界に帰っていくらしく、ゆっくり帰って欲しいということで、牛なのだそうです。アツミはこう言う日本の風習の奥ゆかしさが好きだったりします。
さらにお盆と言えばアツミの地元、静岡県の遠州地方は「遠州大念仏」というものがあります。これはその村などの中で30人くらいの組となって、笠を被って独特の着物を見にまとい、和太鼓などの楽器を持って、村内の初盆の家に出向いて踊りを披露し、死者の霊を弔います。アツミの地域にも、アツミじっちゃんが若い頃は大念仏の組があったそうで、村の公会堂にはその名残の太鼓が残されています。今は年々その組数は減少を辿っていて、観る機会は激減。現在は、アツミの家の近くでは、大念仏を呼びたい家は近くの地域の組に依頼します。なにせ、今や遠州大念仏は県の無形文化財なので、初盆の家に大念仏が来ると言う噂が流れると、みんなカメラを持ってその家に出向いて、アツミも良く観に行ったものです。アツミはこの大念仏を観るのが好きだったなぁ。
大念仏が来る家の庭は、もの凄い人々が群がります。アツミのじっちゃんが亡くなって初盆の時、音楽が大好きだったじっちゃんに大念仏を呼ぼう!とアツミ父が依頼して、アツミ家に大念仏がやって来たことがあります。その時は、親戚やら近所の人々やらもの凄い人々がアツミ家の庭に集合。遠くの方から唄い踊りながらアツミ家の庭にのしのしと入ってくる遠州大念仏の踊り。アツミはその踊りと演奏を見入りました。「将来は大念仏の組に入りたい。」とさえ思った程、それは素晴らしく、この地域に生まれて良かったと思いました
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もう何年も見てないなぁ、大念仏。
みんなは、どんなお盆でした?えっ?、「君んとこのお盆なんてどうでもいい。」って?それはソーリー、ソーリー。