ヒガンバナは燃えるような赤色だと思っていましたが、白いヒガンバナもあります。実は、万博記念公園の西大路の北側にも、白の彼岸花が生息しています。
彼岸花または曼珠沙華と呼ばれるこの植物は、英語でspider lilyと言います。確かにイメージ通りの表現ですね。これは中国原産の球根植物で、有史以前に日本にやってきて根付いたそうです。
鱗茎には有毒成分アルカロイドが含まれているので、モグラやネズミを防ぐために田んぼの畦に植えたのかもしれません。
田んぼの畦道に咲いているヒガンバナを遠くから眺めると綺麗だなーと思う一方で、今年も残り少なくなった事に気づいて、なんだか寂しい気持ちにもなります。
春に桜の花が散っていくのと同様、ヒガンバナも季節の移ろいを感じさせる植物だと思います。United Nations(国連)はglobal warming(地球温暖化)がglobal boiling(地球灼熱化)になると警鐘を鳴らしていますが、日本の四季は大切にしたいです。
難しい話はともかく、
俳句では、ヒガンバナや彼岸花ではなく、曼珠沙華という表現を使うようです。夏目漱石が詠んだ俳句を紹介すると
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曼珠沙華 あつけらかんと 道の端
仏より 痩せて哀れや 曼珠沙華