条件付きナンプレの一つにサムナンプレが有ります。通常のルールに足し算の要素を加味した問題で、私も一回だけ記事にしました。先日ネットで数字を使ったパズルゲームを見ていたら面白い問題に出会いました。
割り算です。算数として見ると「虫食い算」ですが、頭の良い小学生なら論理的に解けると思います。パズルとして見ると「孤独の7」と云うそうです。非常に難しく10分でと解けたら達人でしょうね。仮置き矛盾探しをしたら数時間掛かるかも知れません。
今回の題材は、のんさん さんがツイッターに投稿された対角線ナンプレで、次の図です。
ツイッターでの難易度ポイントは371Pです。対角線の中心で7がが寂しそうにしているみたいなので、「孤独の7」と名付けました。
タテ・ヨコ・ブロックに候補数字を入力します。
対角線を整理したこの図から解き始めます。
第8行の3で進めて、
左上からの対角線の5で進めて、
ブロックの9で進めて、
4で進めて、
第8行の9で進めて、
右上からの対角線の3で進めて、
右上からの対角線の2で進めて、
6で進めて、
芋づる式が途切れたこの図から本格的に解きます。
5の X-Wing で、5は削除されます。
左上からの対角線の5で進めて、
左上からの対角線の9で進めて、
第1列の5で進めて、
第8行の7で進めて、
2で進めて、
7の奇数個連鎖です。7から下へ 強・強・強・強・弱 で、▢の7が確定します。
7で進めて
第9行の5で進めて、
第7行の4で進めて、
この図になります。まだまだ先が長いように思われますが、次の一手で終わります。それもご覧の方々の誰もが想像もしないマスの数字が確定します。直ぐに次の図を見ないで2~3分考えてみて下さい。
Nishio Logic です。▢は1・8の二択マスです。
▢に1が入りますと、この図の様に▢から1が削除されます。
そして、左上からの対角線で6・8の二国同盟が出来て、6と8の共通の領域に有る▢の6と8も削除されます。
この様に▢に1が入りますと▢から1と6と8は削除されます。この図をA図とします。
また、▢に8が入りますとこの図になり▢の8は削除されます。
そして、左上からの対角線で1・6の二国同盟が出来て、1と6の共通の領域に有る▢の1と6も削除されます。
この様に▢に8が入りますと▢から1と6と8は削除されます。この図をB図とします。
A図とB図を重ねますとこの図になります。つまり、▢に1が入っても8が入っても、▢から1と6と8が削除されます。
言い方を変えると、▢に1が入っても8が入っても、▢には4が確定します。
4で進めて、
1で進めて、
3で進めて、
6で進めて、
4で進めて、
8で進めて、
7で進めて、
正解です。
X-Wing と奇数個連鎖と Nishio で終わってしまいました。難問でも急所を攻めると脆い処が有ります。特に最後の Nishio は対角線ナンプレならではの手順です。
そして、numpl_npm さんこの Nishio の手順こそが本当の「3数字の対称性を利用して解く」だと思います。やはり三国同盟を使いますが。
おまけです。
虫食い算の「孤独の7」を解いた小学5年生より賢い御仁には、もっと難しい次の図の問題をどうぞ。
この問題図には「7つの7」と云う名前が付いています。GWの暇つぶしにどうぞ。
次回は、いちごナンプレ研究所さんの作品で、次の図です。
この作品は通常に解くと「世界一の難問」級で、魔方陣のヒントを使うと初級問題一手詰めです。ですので、「魔法陣」と名付けました。
ご覧頂きまして有難うございました。
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