強リンクを造るということに疑問を感じられている方もいらっしゃると思いますので、簡単な原理を説明させていただきます。使用するのは、いちごナンプレ研究所さん作の難問です。
この図までは進むと思います。
5-5と5-5の強リンクが在ります。5-5は同じ領域で5-5も同じ領域です。そして5と5は一心同体(確定するときは共に確定し、削除されるときは共に削除)です。これをふまえて、
5をご覧ください。5-5は同じ領域です。5-5も同じ領域です。そして5と5は一心同体です。つまり5と5は同じ条件になります。ですので、5-5と5-5は強リンクになります。
よって、5は削除されます。
これは強リンクを造るの応用です。
7は▢のどちらかに入るかまたは7と7が確定しますので、7は削除されます。
原理を理解されると、それほど難しい手順ではありません。使える場面が結構出て来ますので、上手に利用してください。
前振りが長くなりました。今回の題材は、ツイッターでの難易度547Pの超難問で、ろばくん 作の対角線ナンプレです。
珍しく線対称の作品で、私は「手鏡」と名付けました。まず、解き易くします。
縦・横・ブロックと、
対角線を整理します。
この図から解き始めます。
右上からの対角線で、7は7のいずれかに決まりますので、同じブロック内の7は削除されます。
右上からの対角線で、6は6または6に決まりますので、6と6のそれぞれ同じ領域に在る6は削除されます。
6と6は同じ領域で強リンクです。6と6も同じ領域で強リンクです。そして6と6は一心同体です。
6と6は同じ領域で、6と6も同じ領域です。6と6は一心同体です。ですので、6と6は強リンクで6と6も強リンクになります。従って、6は削除されます。
右上からの対角線で、2は2と2のいずれかに決まりますので、同じブロック内の2は削除されます。
7の奇数個連鎖です。7から上へ 強・弱・強・弱・弱 で、7は削除されます。
7の奇数個連鎖です。7から上へ 強・弱・強・弱・弱 で、7は削除されます。
進めて、
2の奇数個連鎖です。2から下へ 強・強・強・弱・弱 で、2は削除されます。
2の奇数個連鎖です。2から右下へ 強・強・強・弱・弱 で、2は削除されます。
4の奇数個連鎖です。4から下へ 強・強・弱 で、4が確定します。
進めて、
Nishio です。右上からの対角線で8と9の二択が有ります。
8が入りますと、▢で8が消えますので、▢に6が入ります。
そして、9が入りますと、2の強リンクで▢の6が消えますので、やはり▢に6が入ります。
▢の6が確定します。進めて、
U字型を使います。左側ユニットで、▢には3と4が確定しています。1は▢▢▢で1-4の磁石候補の時、8と同居しないので1と8は同種です。また、▢▢▢で1は4と一回同居で1と4は異種です。どちらかは誤りなので8と4は同種になります。同種は同居しませんので、8は削除されます。
進めて、
1は▢▢▢で1-4の磁石候補の時、5と同居しないので1と5は同種です。また、▢▢▢で1は4と一回同居で1と4は異種です。どちらかは誤りなので5と4は同種になります。同種は同居しませんので、5は削除されます。
進めて、
二国同盟で、
左側ユニットで、2は▢で7と同居しないで4と一回同居しています。そして▢でも2は7と同居しないで4と一回同居しています。▢と▢は交差しないのでどちらも正しいことになります。つまり、7は2と同居しない▢に入ることになります。従って、7が確定します。
進めて、
二国同盟で、
左側ユニットで、1は▢で1-4の磁石候補の時、6と同居しないので1と6は同種です。また、▢で1は4と一回同居で1と4は異種です。どちらかは誤りなので6と4は同種になります。同種は同居しませんので、6は削除されます。
進めて、
二国同盟で、
2で進めて、
9で進めて、
1で進めて、
3で進めて、
9で進めて、
1で進めて、
5で進めて、
3で進めて、
右上からの対角線の二国同盟で、
7で進めて、
3で進めて、
5で進めて、
8で進めて、
9で進めて、
正解です。
対角線ナンプレには、通常ナンプレでは絶対に出現しない解法が有ります。そのうちの一つが本文で使用した 3個型奇数個連鎖 です。これを見過ごすと遠回りしなければならなくなります。
次回は、ツイッターでの難易度ポイント833Pで第6位の、いちごナンプレ研究所 さんの作品で、次の図です。
この図を目で追うだけで3個の数字が埋まるので、それほど難しいとは思えなく手を出したくなる作品です。それで、私は「誘惑」と名付けました。次の数字が決まるよう頑張ってください。
ご覧頂きまして有難うございました。
線対称なのだか疑問に思いましたが…
斜め上からの視点だとは!
しかもその左上には確かに柄(え)があって
紛れもなく手鏡! いや、よく気付かれましたねぇ…
以前にも記しましたが、
作品名を考えるのは非常に難儀なことで。
この手鏡はお褒めいただきまして、
それにつけても獣医はお粗末さまでした。