みなさんこんにちは。くまのサンタです。あつくなってきましたね。
わたしがここに登場するのはとっても久しぶりなのですが、むか~し、私がまだ学生時代に別の場所でお話したストーリーが1つあるので、今日はみなさんにもご紹介しましょう。
8月20日(金)
毎日暑いですね。こんばんわ。毎度おなじみ、くまのサンタです。
私はこのまえ書店にいってまいりました。
数多くの書籍が並べられていますね。
絵本に育児書、専門書にアウトドアものなどなど。
中には面白いものもあるもので、読書感想文の作り方を書いたものがありました。私も小学生の頃、読書感想文は苦手分野でしたが、あれがあったらりっぱなものができるでしょうね。なんと、穴埋め式で仕上げられるようになっているんです これならどんなに国語が嫌いな子どもでも少し頭をひねれば100点を取れるでしょう。
~ ~ 教室にて ~ ~
「あー、今日は読書感想文を出してもらう予定やったな。もってきたもんを廊下側の列から出してもらおうか。途中でもかまわんから全員出すんだぞ」(先生)
「はい、これ、先生」(女子生徒)
「おお、佐藤。お前はジャンヌダルクの伝記を読んだのか」(先生)
「はい。私の家はクリスチャンですから」(女子生徒)
先生、感想文のページをめくる。
「佐藤はいつもしっかり書いているなあ」(先生)
「はい。最後の1行、1マスまで計算して書きました。」(女子生徒)
「そこまでしなくていいのだよ」(先生)
「よし、次、江守」(先生)
「はあい」(男子生徒)
「お前はガリバー旅行記か」(先生)
「はい。ぼく、今回は一生懸命書きました」(男子生徒)
男子生徒、そう言うと50枚ほどの感想文をどん、と机の上に置く
「おい、先生は3枚でいいといったはずだぞ」(先生)
「はい。でも、ストーリーにそって感想を書いたら渡されていた3枚に入りきらなくなったんで、自分で買って書きました。なにか問題でも?」
(男子生徒)
「いや、べつにかまわないが・・・、こんどからはパソコンを使って書いてきなさい。」(先生)
「次、森本」(先生)
「はあい」(女子生徒)
「なんだ、お前はうさぎとかめの感想か」(先生)
先生、少し躊躇しながら
「うさぎとかめが好きなのか」(先生)
「はい。私の好きなイソップです」(女子生徒)
「そうか。いや、趣味は人それぞれだしな」(先生)
「なに言っているんですか、先生」(女子生徒)
「いや、なんでもない。次、藤原」(先生)
そんな調子でこの後も集めていったのですが、なんとクラスの半分がうさぎとかめの感想でした。
~ ~ ~ 先生の家 ~ ~
「これは、おかしい。みんなおんなじ作品で、しかも論的に書いている。テストではないからカンニングとは言わないんだろうが、う~ん。幸子、どう思う」 (先生)
幸子(先生の奥さん)が台所から顔をのぞかせる。
「さあ、どうでしょう。保護者懇談会でも開いたらどうです」(幸子)
「そうだな、そうするか」(先生)
~ ~ 学校~ ~ ~
「と、いうわけで集まってもらったんですが、何か知りませんか」(先生)
クラスがしんとなる。一人の保護者が口を開く
「申し訳ないです、先生。息子があんまり書けへんてうるさいからわたしが勧めたんです」
わたしがここに登場するのはとっても久しぶりなのですが、むか~し、私がまだ学生時代に別の場所でお話したストーリーが1つあるので、今日はみなさんにもご紹介しましょう。
8月20日(金)
毎日暑いですね。こんばんわ。毎度おなじみ、くまのサンタです。
私はこのまえ書店にいってまいりました。
数多くの書籍が並べられていますね。
絵本に育児書、専門書にアウトドアものなどなど。
中には面白いものもあるもので、読書感想文の作り方を書いたものがありました。私も小学生の頃、読書感想文は苦手分野でしたが、あれがあったらりっぱなものができるでしょうね。なんと、穴埋め式で仕上げられるようになっているんです これならどんなに国語が嫌いな子どもでも少し頭をひねれば100点を取れるでしょう。
~ ~ 教室にて ~ ~
「あー、今日は読書感想文を出してもらう予定やったな。もってきたもんを廊下側の列から出してもらおうか。途中でもかまわんから全員出すんだぞ」(先生)
「はい、これ、先生」(女子生徒)
「おお、佐藤。お前はジャンヌダルクの伝記を読んだのか」(先生)
「はい。私の家はクリスチャンですから」(女子生徒)
先生、感想文のページをめくる。
「佐藤はいつもしっかり書いているなあ」(先生)
「はい。最後の1行、1マスまで計算して書きました。」(女子生徒)
「そこまでしなくていいのだよ」(先生)
「よし、次、江守」(先生)
「はあい」(男子生徒)
「お前はガリバー旅行記か」(先生)
「はい。ぼく、今回は一生懸命書きました」(男子生徒)
男子生徒、そう言うと50枚ほどの感想文をどん、と机の上に置く
「おい、先生は3枚でいいといったはずだぞ」(先生)
「はい。でも、ストーリーにそって感想を書いたら渡されていた3枚に入りきらなくなったんで、自分で買って書きました。なにか問題でも?」
(男子生徒)
「いや、べつにかまわないが・・・、こんどからはパソコンを使って書いてきなさい。」(先生)
「次、森本」(先生)
「はあい」(女子生徒)
「なんだ、お前はうさぎとかめの感想か」(先生)
先生、少し躊躇しながら
「うさぎとかめが好きなのか」(先生)
「はい。私の好きなイソップです」(女子生徒)
「そうか。いや、趣味は人それぞれだしな」(先生)
「なに言っているんですか、先生」(女子生徒)
「いや、なんでもない。次、藤原」(先生)
そんな調子でこの後も集めていったのですが、なんとクラスの半分がうさぎとかめの感想でした。
~ ~ ~ 先生の家 ~ ~
「これは、おかしい。みんなおんなじ作品で、しかも論的に書いている。テストではないからカンニングとは言わないんだろうが、う~ん。幸子、どう思う」 (先生)
幸子(先生の奥さん)が台所から顔をのぞかせる。
「さあ、どうでしょう。保護者懇談会でも開いたらどうです」(幸子)
「そうだな、そうするか」(先生)
~ ~ 学校~ ~ ~
「と、いうわけで集まってもらったんですが、何か知りませんか」(先生)
クラスがしんとなる。一人の保護者が口を開く
「申し訳ないです、先生。息子があんまり書けへんてうるさいからわたしが勧めたんです」