久しぶりのブログ。
先月末に家族が旅立っていきました
長い間、大病をわずらっていて辛さもなるべく見せないようにしていた母。
生粋の看護師で最後の5カ月位前までも働いてました
旅行や食べる事がとっても好きで
一緒に暮らすことはなかったけど、とても明るい
エネルギー
をもった人。
「うーん。今夜来てもらえないかな?」
母が旅立つ3日前の夕がた父から電話がありついたのが夜の23時。
真っ暗な病院の中、ずっと父は泊まり込んでいたので私をみてほっとしたのか笑って「きたきた」
母は少しもうろうとして「え?ちいちゃん?なんで?こんな夜遅く歩いたらあぶないでしょ!」
叱られてしまいました
それも母らしい
。
それから父を先に休ませて、私と母の時間。
母はもうろうとしながらも「ちいちゃんがかわいそう。寝れないでかわいそう。」
気にしてました。
母らしい
。
血はつながっておらず、よくある話で親が離婚して父が再婚したというわけです。
親がひとりの男性、女性でもあるということを理解しなきゃいけないと思ったのは16歳のとき。
家族はふたつにわかれ妹はママさんの方、私は父の方へ。
交流はあったし、会いたいときにあっていたのでさみしさはきっと同じ境遇の方に比べたら
少ないんだと思います。
それから5年後に父に彼女ができ、結婚
それが母。
さすが現役のナースで上に立つ立場だったのでお料理を教えてもらうときも
びしっと叱られますw
もちろん、苦労もされているのでやさしくて気も細やか
私の音楽活動をとても応援してくれて
CDが出来るたびに歌詞カードを大きくコピーして覚えてくれました。
いつも車の中で聴いてくれて歌っていたそうです
お気に入りは「赤い花」「インディアンサマー」「夏が終わるころ」「チェンジマインド」「春夏秋冬」だったかな。
深夜2人きりの時間。
静かな中、呼吸の音だけが聴こえてくるだけ。
でも、それがとても大事で途切れないようにひとつひとつつながっていくことを望んでいた時間。
朝になると看護師さんやお友達がきてくださるので少しあわただしくなったりしますが
また夜になると呼吸の音だけをつなぐ時間。
そして、会いたかった岩手の兄弟にも会えてナース仲間ともあえて3日目の夜旅立っていきました。
この呼吸をつないでいる静かなときが母と向き合っている時間だったと思います。
告別式が終わってからは、1週間に一回は妹夫婦と交代で実家に泊まり母を偲んだり
父を励ましたり片づけたり。。。
「これが好きだったんだ…」
知らないことがいろいろあり
もっといろんなこと話していたらなって思いながら片づけています。
するとふじみ野駅に満開の桜
母は花が大好きだったのできっとこの桜を楽しんでるんだなぁと思いながら
毎週この町におとづれています
孫のいっくんをこよなく愛しており
旅立つ1週間前にいっくんと妹と私と母で童謡の「七つの子」を歌いました。
病室に響くかけがえのないひととき。
こんな時間はもう二度とこない。
いつか大きくなったらいっくんに聴かせてあげたいと思います。
そんな胸がいっぱいになりながら4人は最後まで歌ってまいましたが…
「♪カラスの勝手でしょう…」
ん?
こんなにもうろうとした母が自然と歌ってしまう志村けんさんの偉大さ。
感動しました
「ち、ちがうね。カラスは山に~だよね」って言ったら
母は気付いて
「…志村おもしろいよね・・・」
といって眠りました。
葉桜のあと…
ハナミズキが咲くふじみ野へまた来週行ってきます。