絞り染めと出会った同時期に勉強し始めたのが生地の持つ特性についてでした。
綿、麻、毛、絹、ポリエステル、レーヨン、アクリル、アセテート、トリアセテート、ナイロン、ポリウレタン、など私達の暮らしには様々な繊維が存在します。
他にも織、編。
織り方にも綾織、平織。
編み方にも様々な種類が存在します。
それぞれの繊維にはそれぞれの特性と役割があり開発され生活に溶け込んでいきました。
繊維の断面と側面にある構造によって吸水性、耐久性が変わり、それに合わせた染め方、適切な温度、薬品の調合があるのです。
例えば綿には綿にしかない特徴と加工法が存在します。
これらの特徴と絞り染め、そして加工法の3つがうまく合わさった時にテキスタイルは面白いものへと変化するのです。
私がやっている物作りは、
生地の特徴を素早く読み取り絞り、生地に一番あった形の絞り技法と適切な加工法を当てはめると言う作業をしています。
例えば綿は綿でも織り密度や精錬などの前処理により柄の出方は違ってくるからです。
また同じ綿でも、異素材の混合された混合率により布の種類は豊富です。
8工程ある中で、それぞれが分業だった有松鳴海絞ですが、
与えられたものを絞るだけで終わっていたこれまでの絞り職人とは違い、自らがデザイン.生産.販売までを手がける職人へと変化させ活動をしています。
「生地の特性」と言っても無限に存在します。品質表示に書いてあるわけではありません。
ある程度は勉強できても、後は
たくさんの生地を触って経験から探るしかないのです。
そこで私が始めたのが持ち込みワークショップ。
有松にあるアトリエ彩AyaIrodori では、お客様の好きな洋服、好きな素材、好きなアイテムを持ち込みそれに絞りを施すと言う取り組みをしています。
お客様と一緒になって考え、一緒に作っていきます。
よく言われるのが「ワークショップ大変でしょう?ワークショップ儲からないでしょ?😆」
はい!その通りなのですが、私はものすごく楽しいのです!
なんでもなかった生地が絞り染めによって大変身して、例えば色あせてしまった捨ててしまうはずだった生地ですら、素敵に蘇るそんな姿をみていると楽しくて楽しくて仕方がないのです!
またTシャツ1つとっても形状、素材、繊維は様々です。
「こんなものが欲しかった!」が実現するのが彩AyaIrodori です😁
一緒にワクワクドキドキする物作り、いかがでしょうか?
今日は生地の特性についての話を活動と交えてお話をしました。
絞り染めの技法の種類はなんと100種類以上!
では、私がやっている技法にはどんなものがあるのか?を次回お話をしていきたいと思います😋