絞り染めの主な動作はたった3つ!
「縫う」「挟む」「括る」の3つの動作でできています。
そのたった3つの動作で、〇〇技法と分かれてきます。
さらに1つの技法に5種類〜7種類ほどの技法があり、例えば蜘蛛絞りには、蜘蛛絞り、蛇の目、ほうずき、根巻き、蟹、など名前が分かれていきます。
そのユニークなネーミングには、絞る動作から名付けられた物や、絞って染めた柄がどうなふうに見えるか、そして考案者の名前などがつけられています。
一人一芸と言われていますが、実際には例えば縫い技法なら、縫い技法全種類全てをマスターしなければ、縫い絞りの伝統工芸士の資格は得られません。
私の得意とする絞り技法「竜巻き絞り」にも手筋絞り、蜘蛛入り柳、日の出竜巻き、鎧段絞り、鎧段帽子絞り、緑絞りなとさまざまな技法の種類があります。
ですが、すでになくなってしまった技法があり、書籍や残された布からしか読み取る事ができないものまであります。
一人一芸とされていますが、一人一芸だったゆえにその職人が亡くなってしまえば同時に技法も無くなって行ってしまうのです。
100種類以上あった技法はすでに65種に減ってしまっているのが今の現状です。
私がやっている主な技法は、手筋絞り、柳絞り、鎧段絞り、鎧段帽子絞り、巻き上げ絞り、帽子絞り、雪花絞り、板締め絞り、日の出絞り、蜘蛛入り柳、やたら三浦絞り、蜘蛛絞り蟹、です。
今勉強中なのが疋田三浦絞り。これはほとんど絞れる人がおらず、難しいとされています。
まだまだ勉強は続きますが、教えてくださる場所がある限り頑張って習得していきたいと思っています。
疋田三浦絞りはこちら↓
染めるとこうです。
ものすごく細かいので大変です。4時間で進んだのはたった10㎝でした。
また粒をそろえる事も難しい作業です。
来年は鹿子絞り
まだまだ修行は続きます!