つれづれなるままに筆story

ー心の中で幾多の星が輝き揺らぐ 夢はいつしか昔語りとなり 数多のstoryはかけがえのないMy historyとなるー 

久しぶりに 詩です

2024-12-23 11:12:34 | 日記
赤がつなぐ物語り 
        
              


夕暮れの空に おいてきぼりの茜雲
イロハモミジが秋色に深まり 地上に戻っていく 
ゆらぐ思いは波立ち 楓色のカクテルに戻っていく

遠い国では幼子たちのイスラム服が 赤い涙模様に染まっていく
体の傷を心の疵(きず)に変えてはならない
生きたいと願う彼らの瞳に 濁りはない

明けの三日月がささやく
「自ら命を差し出したものは転生できない
心は空っぽでも 器は自分で壊してはいけない」と

赤と黒のルーレットテーブルの上で 
人生が気まぐれに決まっていく 誰の味方なの?
だれもあなたに 何も委ねたりなんかしていない 

線香花火がパチパチと音を咲かせ 短い命を燃やしている
五感が静寂の小宇宙に誘われる
風はいらない 花火玉が落ちると困るから

血の池地獄の犍陀(カンダ)多(タ)の上に垂れてきた 銀色の蜘蛛の糸 
大泥棒の無慈悲な心は 希望を恐怖と怒りに変え
仏陀の慈悲の糸は くるくると暗(やみ)の底へ落ちていった

音もなく降り始めた雨には マーブルレッドの傘
雨あがりには 空を飲みほした水たまりとてんとう虫
雨が降ると胡桃が笑う
雨の匂いに誘われた私は 台所でジャムを煮ている


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