そこに人がいる
こんにちは。またまた週末ですね。
1月もあと少しだけになりましたねー。
あっという間ですね。
僕のほうはなんやかやといろいろありながらも、
自分のペースで仕事ができる日もちょっとづつ増えて来て、
腰を落ち着けて音楽作りをしています。
曲がだんだん形になってくると、
それをステージで歌っているところを想像して、
みんな気に入ってくれるかなとか、
ライブではどんな雰囲気になるかなとか考えたり、
いくつかの曲ができると今度は次のアルバムのことを考えて、
タイトルはどんなかなとか、ジャケットはこうでとか、
こんなツアーができるなとか、
そういういろいろなアイデアが湧いてきて、
あれがしたい、これがしたい、これを実現したい、、
などと、これからの日々のことがどんどん楽しみになって来ます。
こういう想いって基本はいつまで経っても昔と変わらないですね。
ただ、いろいろなことを形にして実現するには、
いろんな大変なことがあるし、
たくさん人の力を借りてやらせてもらわなければ出来ないので、
様々な立場からの意見も受け入れていかなくてはいけないし、
その都度、自分の心と闘わなければいけない場面が何度もある。
でも自分の中のマイナスなこだわりに自分自身が打ち勝って、
自分の胸の中に革命を起こして、生まれ変わったような気持ちで、
本来の目標に向かって進んで行ったとき、
そして小さくても何かを実現できたとき、
こんなに嬉しいことがあるのかという想いを持てることや、
そこに新しい発見が必ずあるということや、
その新しい発見がそこからの未来を照らしてくれるということを、
これまでも何度か、ファンやスタッフや音楽や
友達や自分自身から教えてもらいました。
何かに挑戦するとき、チャンスと困難がセットになってやってくる。
でも困難が多いほど喜びも大きいと素直に思えるようになりました。
チャンネルを閉じたり内にこもるのではなく、
心を開いて、苦しくても現実を見つめて、
でもそこにしっかりと自分を持って、
誤解を恐れずに歩いて行くこと。
簡単ではないけれど一生懸命にがんばりたい。
NACK5のラジオ番組にファンからハガキをもらいました。
それはマラソンのレースに参加するときに感じる、
スタートラインに立ったときのワクワクする気持ち、
そして走り出してからの長く継続する苦しさ、
そしてゴールしたときの達成感。
そんなものが好きですというハガキでした。
僕もマラソンの経験があるので良くイメージできました。
自分は何かをやり切ったという想い。
それは自分自身にしか分からないし、
他人にはわからないし言う必要もないもの。
でも自分の心で抱きしめることの出来る宝物のような想いや、
明日からも頑張りたいな~と思えるような爽やかな風がそこにある。
そういうの僕も大好きだとハガキを読みながら共感しました。
今時、ハガキは珍しいですが。。年賀状だったのかな。
ところで、少し日にちが経ってしまいましたが、
先日、大阪で鶴瓶さんが毎月一度行われているイベント
「無学の会」(第105回)に出演させていただきました。
http://www.tsurube.net/
ゲストのブッキングから内容の企画演出、
当日の仕切り(お弁当の買い出しから宿泊の手配まで!!)
などすべて鶴瓶さんがご自身でされていてほんとうにビックリしました。
僕のCDや資料にもすごく詳しく目を通していただいていて、
ほんとに馬場曲にも詳しくてババヘッズ並みでした(本当)。
あの超多忙なスケジュールの中で、
毎月欠かさずにあれ(イベント)を続けていくのはほんとうに大変だと思います。
日々のテレビやラジオや舞台でもそれぞれ準備があるでしょうし。。
打ち上げでもその場所にいる全員に気を配って、
皆に声を掛けて、盛り上げて、、、。
しかもずっといつまでもお話が面白いんですよね。
そのほか、詳しく書けませんがいろいろな話しも聞かせてもらい、
1日を通してなんというか鶴瓶さんのエネルギーに圧倒されました。
携わってくれるスタッフがどんなに増えようが、
全てのことの発信源は自分自身であって他の誰でもない。
人のせいにしないで自分が先頭に立ってやるんだという気持ち。
あたり前のことだけれど、そんな気持ちを忘れずにいたいです。
ポール・マッカートニーのDVDを観ました。
「バック・イン・ザ・US~ライブ2002」と
「ライブ・イン・ザ・US 2005」です。
途中にコメントやインタビューがたくさん入るので、
演奏を楽しみたい方にはやや不満な編集かもですが、
僕はあらためていいな~と思いました。
観客の様子というか、会場の人たちの姿や表情が
何度も紹介されるのですがこれがいいんですよね。
10代から60代くらいまでまんべんなく集まった観衆が、
みな同じ空気を吸いながらも、それぞれの時間軸での想いの中で感動し、
それでもやっぱり同じ時代の同じ夜を同じ場所で楽しんでいる。
そしてそこには音楽がある。暮らしに寄り添ってきた音楽がある。
コンサートはみんなのものなんだと改めて思いました。
お客さんとスタッフとアーティストみんなのもの。
僕は自分の役割をしっかり頑張るけれど、
決してそれだけ成り立っているわけじゃない。
そこに人がいる。
人の中で音楽が流れている。
ビートルズの曲に涙を流すおじさんの姿や、
若い女の子がそっと涙を拭う姿や、
才能という裏付け中でも継続的な努力を惜しまなかった陽気なミュージシャンの姿を、
ソファーに寝転がって眺めていました。
名古屋~大阪キャンペーンでは、
大阪ではヒロ寺平さんに、名古屋では内藤さん、小堀さん、
京都では慶元さん、そして各スタッフのみなさんにお世話になりました。
番組にもメールをほんとうにたくさんいただきました。
みなさんありがとうございました。
それから「Theサンデー」のDVDプレゼント。
発送になりました。もうご覧になってもらえましたか?
抽選に漏れてしまったみなさんごめんなさい。
応募してくれたたくさんのみなさんありがとうございました。
そして番組のスタッフのみなさま本当にありがとうございました。
朝、郵便受けに新聞が入っているのを見て、人がいるんだなあと思う。
マンションのエントランスが掃除されているの見て、人がいるんだなあと思う。
駅への道の途中のお地蔵さんに花が置いてあって、人がいるんだなあと思う。
通りがかりのベランダに洗濯物があって、人がいるんだなあと思う。
駅の黒板の日付がちゃんと今日になっていて、ここに人がいるんだなあと感じる。
誰もいない風景や景色にたくさんの人の気配があって、
無名な誰かの暮らしの匂いに胸が苦しくなってくる。
ひたすら誠実でひたむきな、脚光を浴びることのない汗。
音楽で挑んでみたいなあと思う。
昨日はそんなことを思いながら街を歩きました。