まず、今回の作品はタイトルだけ
原作から付けられていますが
ストーリーは全く原作と関係ないという事を伝えておくべきかと思いました。
私は作品を観るまでは、原作を下敷きにストーリーが作られているのかと思っていました。
(原作つきだとしても原作は読まないで観ると決めていましたけど)
観始めて途中から、これは原作関係ないなと分かります。
あまりにも宮崎さんの世界ですから。
そして、以下
私なりの解釈を書き出してみました。
ネタバレありです。
ネタバレ嫌な人はスルーしてくださね!
一般的に難解だと思わせる部分は、主人公が体験する下の世界(大おじが作り出した世界)での出来事だと思います。
下の世界は大おじの作り出した世界であり、大おじ=宮崎駿さん自身だと推測されます。
そしてアオサギはプロデューサーの鈴木氏だろうと。
大おじの作り上げた世界では、彼が主人公に継承させようとした、形がそれぞれ違う白い13個の積み木。
下の世界は今まで宮崎駿さんを取り囲んでいたジブリを含む世界なのかなと思います。
そう考えると、おしゃべりで何でも食べようとするインコは色々言いたい放題で傷つける事も厭わない外野の人間で、卵を食べないと生きていけないペリカンは新人だろうが何だろうが食べないと生きていけないスポンサーなのでは?
ナウシカを作った頃のスポンサーは徳間書店さんと二馬力さんくらいでしたがヒットする毎にスポンサー数は増えコラボ商品が増え、最初はお互いに良い作品を出せる喜びだった物が自分の所の商品が売れる為の口出しや利益先行の考えが「飛ぶことを忘れたペリカン」で、それでも一緒に作ってた中にはイイ人もいた。翼の折れたペリカンを埋葬するシーンには敬意が込められてるように思います。
では、主人公は誰と重ねているのか?
宮崎駿さん自身という声も聞きます。
主人公のテーマは悪意で、自分の悪意を認め受け入れながら、折り合いをつけて生きていく。
そして、大おじから純白の白い積み木の継承を迫られた時に自分の中の悪意を認め引き継げないと断る。
結果、インコ大王に「こんな物だったとは!」と壊される。(まさにジブリを勝手な思い込みで子供の教育ツールだと思って勝手な事を言ってる人間のしそうな有り様だと思いました)そして、主人公は自分の世界を選び戻って自分の道を探しながら生きていくのです。
感動しながら読んだ本「君たちはどういきるか」を自分の鞄にしまって。
宮崎駿を継承する事はないのです。
全てを壊してでも、聖人君子なんかじゃなく、自分の悪意のある所も受け入れて、自分の道を探して自分の世界で生きていく。たとえその場所がインコのフンが降ってくる所だとしても気にせずに!
まだ一回しか観ていないので、ズレとか間違いとかあるかもしれません。あくまでも個人的見解です。
宮さんの根底にはナウシカの原作漫画の世界観、考え方があると思います。そこが大好きな人にとっては、宮さんの頭の中を見てみたい私にとっては、宮さんの言いたい事が全部入った映画を最後に観ることが出来て良かった~な映画です。
もうね、ナウシカの原作をそのまま全部映画にしちゃえばいいのに。そう思います。
※宮崎駿さんの代表作品の数を
最初に「ナウシカ」からと書きましたが
正確には「未来少年コナン」からです。
訂正させて頂きました。
1,未来少年コナン(37歳)から数えてください
2,カリオストロの城(38歳)
3.風の谷のナウシカ(43歳)
4.天空の城ラピュタ(45歳)
5.となりのトトロ(47歳)
6.魔女の宅急便(48歳)
7.紅の豚(51歳)
8.もののけ姫(56歳)
9.千と千尋の神隠し(60歳)
10.ハウルの動く城(63歳)
11.崖の上のポニョ(67歳)
12.風立ちぬ(72歳)
13.君たちはどういきるか(82歳)
です。
2,カリオストロの城(38歳)
3.風の谷のナウシカ(43歳)
4.天空の城ラピュタ(45歳)
5.となりのトトロ(47歳)
6.魔女の宅急便(48歳)
7.紅の豚(51歳)
8.もののけ姫(56歳)
9.千と千尋の神隠し(60歳)
10.ハウルの動く城(63歳)
11.崖の上のポニョ(67歳)
12.風立ちぬ(72歳)
13.君たちはどういきるか(82歳)
です。