週末はお天気が悪く、冬の寒さが戻ってきました。
月曜日の今日も、昨日にも増して寒いです~。
下の写真は昨日の朝のものです。
快晴…かと思いきや、すぐに空全体が厚い雲に覆われて、
台風並みの強風が吹き荒れた一日でした。
綺麗に見えていた山並みも、ご覧のとおり
垂れこめた雲に隠されて、雪まで降っているように見えます。
遠くの山から、いつものベランダに目を向けると、
そこには、風にあおられながら、
ぐっと踏んばって立ち続けるバラたちの姿が。
そんな様子を見ていると、なぜか
宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の冒頭の部分が浮かんできました。
詩の主題をバラに置き換えて。
雨にも負けず 風にも負けず
四月の寒さにも負けぬ 丈夫なからだをもち
慾はなく 決して怒らず いつも静かに笑っている…
上はシロレンゲの通称“姫ちゃん”。
株元から出たシュートの先にたわわに蕾をつけました。
雨にも風にも寒さにも負けず、
いつも静かに笑っているようなバラたちは、
やがて来る 自分たちのための季節のために
着々と準備を進めています。
次の写真はERのイモータルジュノー。
新しく芽生えたばかりの葉は赤く、
やがて葉の裏側に赤さを残しつつ、表は緑にかわっていきます。
赤と緑に彩られた蕾…おしゃれですね。
花弁が多いため、蕾が開き始めるまで、
とても時間がかかります。
そうして、もったいぶるように咲きはじめると
グラマラスな芍薬咲きになります。
香りもとても素敵なんですよ。
勝手に主題を変えてしまった「雨ニモマケズ」。
宮沢賢治さん、ごめんなさい。
作者の名誉のために、
正しい全文を載せておきます。
「雨ニモマケズ」
雨にも負けず 風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けぬ 丈夫なからだをもち
慾はなく 決して怒らず いつも静かに笑っている
一日に玄米四合と 味噌と少しの野菜を食べ
あらゆることを 自分を勘定に入れずに
よく見聞きし分かり そして忘れず
野原の松の林の陰の 小さな萱ぶきの小屋にいて
東に病気の子供あれば 行って看病してやり
西に疲れた母あれば 行ってその稲の束を負い
南に死にそうな人あれば 行ってこわがらなくてもいいといい
北に喧嘩や訴訟があれば つまらないからやめろといい
日照りの時は涙を流し 寒さの夏はおろおろ歩き
みんなにでくのぼーと呼ばれ 褒められもせず 苦にもされず
そういうものに わたしは なりたい