わが家にはピエール・ドゥ・ロンサールの接木株と
挿し木株がそれぞれ1本ずつあります。
そして、挿し木株のほうを“ピエールJr.君”と呼んでいます。
そのピエールJr.君、一番花の花後、
いつのころからか1枝だけ、葉の色が薄くなってきて、
8月頃にはだんだん目立つようになりました。
「これはクロロシスかな~?」などと思っていたのですが、
何も手を打たずにいるうちに、こんなになってしまいました。
↓
9月12日
バラを育てている方は“クロロシス”のことをご存知だと思いますが、
私は知識として少し知ってはいたものの、実物を見るのは初めて。
改めてクロロシスについて調べてみました。
クロロシス(白化)というのは、
鉄やマンガンなどの微量要素の元素が欠乏することにより、
葉緑素(クロロフィル)が形成されず、窒素の吸収ができなくなり、
葉が黄白色になるとともに成長が止まる生育障害です。
バラは弱酸性の土を好むので、水がアルカリ性の場合も葉が黄色くなります。
対処法としては、酸度未調整ピートモスでマルチングすることによって、
土壌の酸度を下げてバラが好む弱酸性にする。
そして、鉄不足を補うために鉄分を豊富に含む富士砂を混ぜる。
他にも硫安を与えるなどの方法もあるようです。
今回、私は、酸度未調整ピートモスと富士砂を使ってみることにしました。
葉の色の変化をわかりやすくするため、
①と②の葉に注目して追っていきます。
9月12日
①、②ともに、葉脈以外はほぼ白に近い黄色になっていました。
人間でいうなら、重症の鉄欠乏性貧血ですね。
顔面蒼白…ってところでしょうか。
こんなになるまで放っておいて、ごめんね。(懺悔)
ピエールJr.君、治療してあげるからね。
一緒に頑張って治そうね!
酸度未調整ピートモス(茶色)に鉄分たっぷりの富士砂(黒)を加え、
混ぜ混ぜして、水を含ませてから、
ピエールJr.君の鉢土を覆うように載せましました。
そして、翌日の9月13日
↓
おおお~~~!
たった一晩で葉の緑が蘇りつつあるではありませんか!
この分なら、1~2週間もすれば、クロロシスは完治するかも!
ところが、それからはめざましい変化はなく、時間だけが経過して…(焦)
「ああ、なんでもっと早くに治療してあげなかったんだろう…」
と悔やまれることしきり…。
でも、ある日気がついたんです
私は日曜日にバラに薄い液肥をあげることにしています。
その液肥をあげた翌日の月曜日の朝、
僅かではあるけれど、確実に葉の緑が濃くなっているのです。
つまり、酸度未調整ピートモスで土は弱酸性になったし、
富士砂で鉄分は補えたけれど、
鉢土の肥料分が足りなくなっていて栄養不足だったので
思うように治療効果が上がらなかったのですね。
10月11日(治療開始から30日後)
↓
最初の写真の枝の先端部にあった赤い芽が展開し、
枝が伸びたので、様子が変わりましたが、
①と②の葉に注目して、9月12日(治療前)の写真と比べてみてください。
ね、ね、ね?
まだ完治までは程遠いけれど、
血の気がまったく無かった9月12日と比べると
葉脈が太くなり、葉色にも変化が見えますよね?
こんなに重症になるまで放っておいた私が悪いんですが、
クロロシスが治るのと、
冬が来て、バラが葉を落とし休眠するのと、
どちらが早いんでしょう…。^^;
でもね、完治しなかったとしても、
ピエールJr.君の貧血(クロロシス)は、諦めずに治療する!
ほかでもない、可愛い可愛いピエールJr.君だもん。
6月に咲いた、ピエールJr.君の初花の写真を載せてみました。
(再掲)
ピエールJr.君、
来年もまた、こんなお花を見せてちょうだいね。
そのために、今は頑張ってクロロシスを治療しようね。
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