think&write ~素晴らしき日常~

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「先入観」(2012 1・13)

2012-01-13 22:38:35 | 日記
夜の帰り道。人がいないせいか、いつもよりやけに静かだ。
夜空を見上げると、星達の輝きが否応無く視界に入る。
中には暗闇に紛れて、輝いているのか定かではない星達もある。
今日は月が出ていたらしいが、見えなかった。
普段は月に目が行ってしまうから、星が蛍の光のような存在になってしまう。
しかし、今日は星が違う味を醸し出している。


こうすると案外、普段見ているものでも実際は見ていなかったりする。
「見る」という行為も難しいものだ。
気が付けば先入観に負けてしまっている。
刺激的な存在に目が行ってしまう。
それは本能だ。


例えば昼間、たまに肉眼で太陽と月が一緒に見えることもある。しかし、その状況で月を見ると、太陽の存在に押されてしまって月の夜の輝きは失われる。
が、月の輝きは案外キツくはないことに太陽によって気づかされる。
星や太陽などの刺激的な存在とは違い、何か地味なベテラン魂を感じる。


このように、夜では存在感を放つ月が世界を変えると、太陽という主役によって隠れてしまう。
それは月と太陽を「比較」しているともいえる。
また、その中で月の違った味が生まれたりすることもある。


換言すると、存在感を放てば放つほど先入観に支配され、違った視点で味を見出すことは難しくなることもある。そのような存在にこそ、多角的な視点で物事を捉えていったほうがいいのかもしれない。


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