男ゴコロと旅の空 rainbow in my heart

出張に行く。食事する。女を抱く。酒を飲む。仕事する。丸裸の俺?

陸軍中野学校

2009-06-12 03:10:12 | Weblog

増村保造監督!市川雷蔵主演!
1966年大映の「陸軍中野学校」

いやぁ、Gyao で見たんですけどね、見ごたえありましたぁ。

ずっと見たかったんですよ。雷蔵ファンだし。
ある意味、淡々と、粛々と続くフィルムの中で、
これは今僕の、48歳と言う年齢をもってして、
初めて「見ごたえあった」と言わせるのかも知れないなぁ。
これを学生時代に見ていたら、どうでしたかね。
案外覚えてないかも知れない。今出会ったのが良かったかな。
学生時代は、兵隊やくざ以外は、あんまりピンと来なかった監督でした。
きっと、大人の映画すぎたんでしょうかね。
テレビでは赤いシリーズとか、スチュワーデス物語とか、
くっさい芝居を撮るディレクターだったし(笑)



陸軍中野学校というのは、日本陸軍のスパイ養成学校。
まったく何も知らされず、望まないまま、
軍の命令でスパイ養成学校に強制的に入学させられた18人。
このままでは滅亡の道を歩む日本の軍部と対抗しながら、
一流のスパイとなって日本を、世界を救うという野望。
そのために家族を捨て、婚約者を捨て、自分を捨てて・・・

この中野学校出身者といえば、あの小野田寛郎さん。
日本が降伏した後も、何十年にわたりジャングルに潜み
諜報活動を行っていたという・・・
その事実だけで、この映画がどんなに信憑性を持っているかが
わかるような気がします。
この映画、スゴイです。淡々と進む中の、とんでもない決意。
それは今の時代の僕らにとっては、凄く乱暴で、理不尽で。
でもそういう事実?を、こうしてぽーんと放り投げられると、
見た人の心に、なんだかもやもやと、得体の知れないものが、
生まれてくる。
単純じゃないです。そして戦後の殻をまだどこかに引っ掛けていた
この時代の映画って、今とはまったく違う描き方で、反戦を訴えるんだ。
今の時代の人は、こういう1950年代、60年代の戦争映画を、
もっと見るべきだと思うな。
リアルな戦争を経験してきた人の作った映画をね。

市川雷蔵は、そこにいるだけで絵になるねぇ。
別に演技してるわけじゃない?んだけど、
やっぱりスターだな。

若い頃の小川真由美も、久々に見ました。
そして加東大介。
なんか「南の島に雪が降る」とか、見たくなったな。
この加東大介が演じる中野学校の教官の名前が草薙。
ワイルド7の草薙隊長って、ここから取ったのか?


最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
「ああ江田島」 (大束ハルナ)
2009-06-12 07:54:36
今朝の夢は現役時代の出来事でした^^;
帰隊時刻遅延がどうとか、って騒いでました。
何故?

広島・江田島の海自幹部候補生学校にいたときに、「ああ江田島」という映画があったことを知りました。
撮影隊が江田島ロケの際に、学校に映画のタイトル入り鏡を寄贈したそうです。
今も学校内で使っていると思います。
しかし肝心の映画は見たことがありません。
ビデオ化されたかどうか…。
あるなら見たいです^^;;

ちなみに、学校の敷地内には教育参考館という施設があります。
同じ敷地内の第一術科学校の管理で、海軍兵学校時代の資料が展示されています。
ほとんどの方が「神風特別攻撃隊」の遺書に涙してお帰りになりました。
うちの姉もおいおい泣いておりました。
あの覚悟は、あきらめもあったんでしょう。
戦いはしたくないものです。

他にも、佐久間艇長率いる第六潜水艇の事故の記録も泣けます。
返信する
江田島 (らいぞう)
2009-06-12 18:19:52
こんにちは~
私も江田島に2回程行っています(術科学校の教育参考館を見る為と息子に会いに)
泣けますね。ホントに…
「ああ江田島」の役者さんが泊っていた目の前の旅館に泊まったのですが今もってあの頃の内装でした。
女将に映画の話もたくさん聞いたのですが私もこのDVDがあったら見たいと思います。

bays starさん。コメントから外れてしまってスイマセンでした
返信する
らいぞうさんへ^^ (大束ハルナ)
2009-06-12 23:41:03
なんと、江田島に行かれたことがありますか^^
息子さんはもしかして現役…でしょうか?

旅館はまだありましたか。
私の現役時代にあった店(お好み焼き屋など)は随分無くなってしまいました。
もともと「俗世間から離れたところで海軍教育を」ということで江田島が選ばれたんだそうですから、それでこそ江田島、ってところでしょうね。

baysさん、私も本題から外れちゃいました。ごめんなさいm(_ _)m
返信する
ああ!ハルナさん (bays_star)
2009-06-12 23:56:52
あなたは江田島だったんだねぇ。
第六潜水艇!明治の軍神ですね。

言々血あり字々涙!

海軍兵学校物語 あゝ江田島  
村山三男監督ですね。
あゝ・・・ときたら本郷功次郎。

返信する
らいぞう! (bays_star)
2009-06-12 23:58:36
そうか!
息子さんは江田島でしたか!

DVD、あったと思いますよ。
返信する
コメントはずれ大歓迎 (bays_star)
2009-06-13 00:14:30
横レスもご自由にどうぞ!

僕も昔、新杉田のIHI第三工場で
護衛艦の改修とかやってましたよ~。
返信する

コメントを投稿