今月は、JAL名人会が
桂米福「粗忽の釘」
ポカスカジャン「脱線音楽」
桂雀々「代書」
全日空寄席が
桂米二「風の神送り」
古今亭志ん駒「幇間腹」
全日空は、オーソドックスな古典落語を
じっくり聞かせようって番組ですな。
でも、今回の僕は、ちょっとお疲れモードだったので、
所々、寝ちゃってて、全部聞けていません。
じっくりと言っても、人情話でもなし、
どっちも「どっちゃでもええ話」なもんで。。。
風の神送りっていうのは、昔の関西の風習で、
風邪が流行ったりすると、風邪の神様の人形をこさえて、
その前でお祭り騒ぎをして川に流して退散願うという話。
僕は初めて聞きました。
志ん駒と言えば、ヨイショ!
昔のやじうま寄席が、懐かしいねぇ。
福富太郎は、どうしているんだろう。。。
さて、JAL名人会なんだけど、
ポカスカジャンって、名人なのか??
とにかく、飛行機のイヤホンには合わない芸だというのは、
間違いない!
桂米福の「粗忽の釘」も、もうちょっとじっくりとやって
欲しかったなぁ。まだまだ勉強して欲しいです。
で、桂雀々の「代書」!
桂雀々と言えば、自殺した枝雀のお弟子さんです。
枝雀は、弟子入り志願者が来たら、いつか雀々(ジャクジャク)
という名前をつけてやろうと、てぐすね引いて待ってたけれど、
なかなか適任者が現れない。
ところが、そこに新しい弟子入り志願者が現れて、
枝雀、その男の顔を一目見た途端。。。
「雀々や!!」
という男です。
で、僕は枝雀こそ、世界一の噺家と思ってました。
いや、今でも、そう信じています。
その枝雀の噺の中でも、僕が一番すきなのが、「代書屋」。
それを雀々がやるっていうんですから、
これはもう、胸が躍りますわ。
雀々のは「代書」らしいけど。。。
で、雀々の「代書」。
やっぱりねぇ、枝雀のマクラの持っていき方は、
天才やね。あれは、そうそう真似できんのかなぁ。
噺の中身は、ほぼ同じなんですよ。
で、そこここに、雀々が考えたらしき工夫がされているん。
でも、どう考えても、師匠の話の方が、面白いんだ。
改良が改良になってない。改悪、改ざんに思えちゃうんだな。
おもろいなら、おもろいままやったらええねん。
妙に自分の色出そうと思うから、変になるンや。
それでもね、爆笑はするんですわ。
でも、飛行機の中だ。そうそう声出して笑われへん。
で、歯を食いしばって、くくくくくぅっと笑うんやけど、
もう肩震えて震えて、隣に座っていた人、
エライ迷惑だったやろね。
この代書屋って噺は、
近所の町工場の夜警に就職決まった留さんが、
履歴書自分で書けないから、代書屋さん(:行政書士・司法書士?)
のところに、履歴書を書いてもらいに行く話なんですけど、冒頭の
「すんません、ここで
ギ・ギ・ギ・・・ギレキショウちゅうもん、書いてくれはりますやろか?」
から、もう涙流して、腹抱えて笑いっぱなしです。
例えば・・・
「お名前は?」
「あ、名前でっか?わての友達、ヨシいいまんねん。
向かいに住んでます。それから、クマ!っちゅうのもいてます」
「友達の名前なんてどうでもよろし。あんさんの名前を聞いてますのんや」
「あ、わたいの名前でっか?これはもう、トメいいまんねん。
トメ! おう! これ、わたいの名前ですぅ!」
「はいはい、トメやろけどね、履歴書にトメちゅうて書かれしまへんやろ」
「トメです!」
「しやから、トメやろうけど、ありますやろ、留吉とか、留三郎とか、留五郎・・・」
「あ、それやったら、留五郎です!」
「留五郎さん?」
「そうそう、わたいね、自分が留五郎やて、長いこと知らなんだんです。
言わなわからんのですけど、親父が死ぬ間際にね、苦しい息の元で、
“と~めぇぇ、お前の本当の名前は・・・トメゴロウや。。。”
コテ!と逝ったんですぅ。トメゴロウです。間違いおまへん。覚えてるんですぅ」
「留五郎さん。。。何留五郎です?」
「トメゴロウです!!」
「わからんかなぁ!せやから、姓名の姓だんな。姓!」
「ああ、背でっか。背ぃは、五尺。。。」
と言った具合です。
このあと生年月日、住所、学歴、職歴と進んでいくのですが。。。
「セイネンガッピ!セイネンガッピねぇ、弱いなぁ。。。
家にもちょいちょい、無いモンがあるんですけど、
セイネンガッピも、確か、無かったと思います!」
とか
「歳だっか!歳はアンタ、26です」
「そんなことおまへんやろ、あんた、どう見ても40過ぎやで」
「26!これは間違いおまへん。それというのも、親父が死ぬ間際に、
“と~めぇぇ、お前ももう26や。五十の半ら男や、もう大丈夫や。。。”
コテ!と逝ったんですぅ。間違いおまへん!26です!!」
「はいはい、親父さんがね。そんで、親父さん、いつ亡くなりはったんや?」
「それや!今朝もカカと話したもんだ。早いモンやなぁ、もう親父が死んで
20年やデ!」
「・・・あんさん、もう46です。」
てな具合です。
なんや、自分でも一席できるくらいですね(笑)
で、留さんの本職が、枝雀版と雀々版では、違ってまして、
「そんなん、やらなんだ分とか、3日で辞めた分とか、どうでもよろし!
大体が、それで生計を立ててる、アンタの本職はなんでんねん!!!」
枝雀版「それやったら、わて、ガタロだす」
雀々版「それやったら、わし、ポンでんねん」
「ポン。。。。。。。。」
代書屋さん、愕然として、泣き崩れます。
さて、皆さん、ガタロとかポンて、何だかわかります?
あ、そうそう、今月はJALの勝ち!
皆さん、雀々版「代書」聞いてやってください!
桂米福「粗忽の釘」
ポカスカジャン「脱線音楽」
桂雀々「代書」
全日空寄席が
桂米二「風の神送り」
古今亭志ん駒「幇間腹」
全日空は、オーソドックスな古典落語を
じっくり聞かせようって番組ですな。
でも、今回の僕は、ちょっとお疲れモードだったので、
所々、寝ちゃってて、全部聞けていません。
じっくりと言っても、人情話でもなし、
どっちも「どっちゃでもええ話」なもんで。。。
風の神送りっていうのは、昔の関西の風習で、
風邪が流行ったりすると、風邪の神様の人形をこさえて、
その前でお祭り騒ぎをして川に流して退散願うという話。
僕は初めて聞きました。
志ん駒と言えば、ヨイショ!
昔のやじうま寄席が、懐かしいねぇ。
福富太郎は、どうしているんだろう。。。
さて、JAL名人会なんだけど、
ポカスカジャンって、名人なのか??
とにかく、飛行機のイヤホンには合わない芸だというのは、
間違いない!
桂米福の「粗忽の釘」も、もうちょっとじっくりとやって
欲しかったなぁ。まだまだ勉強して欲しいです。
で、桂雀々の「代書」!
桂雀々と言えば、自殺した枝雀のお弟子さんです。
枝雀は、弟子入り志願者が来たら、いつか雀々(ジャクジャク)
という名前をつけてやろうと、てぐすね引いて待ってたけれど、
なかなか適任者が現れない。
ところが、そこに新しい弟子入り志願者が現れて、
枝雀、その男の顔を一目見た途端。。。
「雀々や!!」
という男です。
で、僕は枝雀こそ、世界一の噺家と思ってました。
いや、今でも、そう信じています。
その枝雀の噺の中でも、僕が一番すきなのが、「代書屋」。
それを雀々がやるっていうんですから、
これはもう、胸が躍りますわ。
雀々のは「代書」らしいけど。。。
で、雀々の「代書」。
やっぱりねぇ、枝雀のマクラの持っていき方は、
天才やね。あれは、そうそう真似できんのかなぁ。
噺の中身は、ほぼ同じなんですよ。
で、そこここに、雀々が考えたらしき工夫がされているん。
でも、どう考えても、師匠の話の方が、面白いんだ。
改良が改良になってない。改悪、改ざんに思えちゃうんだな。
おもろいなら、おもろいままやったらええねん。
妙に自分の色出そうと思うから、変になるンや。
それでもね、爆笑はするんですわ。
でも、飛行機の中だ。そうそう声出して笑われへん。
で、歯を食いしばって、くくくくくぅっと笑うんやけど、
もう肩震えて震えて、隣に座っていた人、
エライ迷惑だったやろね。
この代書屋って噺は、
近所の町工場の夜警に就職決まった留さんが、
履歴書自分で書けないから、代書屋さん(:行政書士・司法書士?)
のところに、履歴書を書いてもらいに行く話なんですけど、冒頭の
「すんません、ここで
ギ・ギ・ギ・・・ギレキショウちゅうもん、書いてくれはりますやろか?」
から、もう涙流して、腹抱えて笑いっぱなしです。
例えば・・・
「お名前は?」
「あ、名前でっか?わての友達、ヨシいいまんねん。
向かいに住んでます。それから、クマ!っちゅうのもいてます」
「友達の名前なんてどうでもよろし。あんさんの名前を聞いてますのんや」
「あ、わたいの名前でっか?これはもう、トメいいまんねん。
トメ! おう! これ、わたいの名前ですぅ!」
「はいはい、トメやろけどね、履歴書にトメちゅうて書かれしまへんやろ」
「トメです!」
「しやから、トメやろうけど、ありますやろ、留吉とか、留三郎とか、留五郎・・・」
「あ、それやったら、留五郎です!」
「留五郎さん?」
「そうそう、わたいね、自分が留五郎やて、長いこと知らなんだんです。
言わなわからんのですけど、親父が死ぬ間際にね、苦しい息の元で、
“と~めぇぇ、お前の本当の名前は・・・トメゴロウや。。。”
コテ!と逝ったんですぅ。トメゴロウです。間違いおまへん。覚えてるんですぅ」
「留五郎さん。。。何留五郎です?」
「トメゴロウです!!」
「わからんかなぁ!せやから、姓名の姓だんな。姓!」
「ああ、背でっか。背ぃは、五尺。。。」
と言った具合です。
このあと生年月日、住所、学歴、職歴と進んでいくのですが。。。
「セイネンガッピ!セイネンガッピねぇ、弱いなぁ。。。
家にもちょいちょい、無いモンがあるんですけど、
セイネンガッピも、確か、無かったと思います!」
とか
「歳だっか!歳はアンタ、26です」
「そんなことおまへんやろ、あんた、どう見ても40過ぎやで」
「26!これは間違いおまへん。それというのも、親父が死ぬ間際に、
“と~めぇぇ、お前ももう26や。五十の半ら男や、もう大丈夫や。。。”
コテ!と逝ったんですぅ。間違いおまへん!26です!!」
「はいはい、親父さんがね。そんで、親父さん、いつ亡くなりはったんや?」
「それや!今朝もカカと話したもんだ。早いモンやなぁ、もう親父が死んで
20年やデ!」
「・・・あんさん、もう46です。」
てな具合です。
なんや、自分でも一席できるくらいですね(笑)
で、留さんの本職が、枝雀版と雀々版では、違ってまして、
「そんなん、やらなんだ分とか、3日で辞めた分とか、どうでもよろし!
大体が、それで生計を立ててる、アンタの本職はなんでんねん!!!」
枝雀版「それやったら、わて、ガタロだす」
雀々版「それやったら、わし、ポンでんねん」
「ポン。。。。。。。。」
代書屋さん、愕然として、泣き崩れます。
さて、皆さん、ガタロとかポンて、何だかわかります?
あ、そうそう、今月はJALの勝ち!
皆さん、雀々版「代書」聞いてやってください!
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