阿久悠さんの歌を、
当時、同じ時代に存在しながらも
接点を持つことがなかったフォークシンガー達が
新しい解釈で歌う。
そんなコンセプトで企画されたこのアルバムですが、
ま、フォークっていうのも演歌って言うのも、
根は同じだよねぇ。
ということで、僕もMaryと別れた頃から、
すっかり演歌の似合うお年頃になってしまって、
フォーク・ニューミュージック系の方々も
あるヒトはモロに演歌人になっちゃった
極端な人もいらっしゃいますしね。
りりィだって、20年以上前に
「港という字は涙の巷」なんて、
演歌チックなのも作っているしね~。
で、いろんなことを想いつつ、
ステージの幕が開きました。
オープニングはBitter Sweet Samba…
オールナイトニッポンのテーマソングに合わせて齋藤アンコーさんが登場。
アルバムのプロデューサー山一稔さんを招いてのトーク。
実は僕は、りりィ‐洋士のHPでこのアルバムを知ったのだけれど、
山さん、ブログ持っていらして、
このアルバムのことを昨年からずっとブログで書かれていたんですね。
全然気付かなかったなぁ。
参加アーティストとの録音風景を、日記風に書かれていて、
これをリアルタイムで読んでいたら、と思うと、
う~ん、残念。でも、今からでも読者になりますので、
更新宜しくお願いします!
さて、いよいよライブ。
トップバッターは我らがりりィ‐洋士。
そしてブルースハープの深沢剛くん。
僕は彼のブルースハープ、大好きです。
1曲目は「私は泣いています」でスタート。
そうだよね。
僕らりりィのライブ常連にとっては、
“泣いています”はラストとかアンコールの曲なんだけれど、
この日はやっぱりこの曲からだよねぇ。
僕は昔のバイバイ・セッション・バンドの演奏での
泣いていますも好きだけれど、この洋士さんのアコギと
深沢くんのブルースハープ版、特に好きなんですよ。
といいつつ、りりィ‐洋士の映像ないから、
2004年の映像を…
2曲目はアルバムの収録曲「舟歌」。
りりィの声って、みんながハスキーって表現するけれど、
あの音域が広くてのびやかな、透き通った歌声は、
本当に誰にも比べられないりりィだけのもの。
「舟歌」が、心に浸み込んでくる。
しみじみ飲めばしみじみと…
浸み込むなぁ、しみじみと。
もう、演歌とかフォークとか関係ないね。
元々僕は、八代亜紀、好きなんです。
一番好きなのは「もういちど逢いたい」なんだけれど、
これは山口洋子作詞でしたね。阿久悠さんとはカンケーないか!
ラスト3曲目は「君への標(アメージンググレース)」。
「残そう」と「君への標」、どっちかで来ると思ってたけど、
こっちで来ましたね。
この日のお客さん達は、きっと何十年ぶりにりりィを聞いた
っていう人ばかりだと思うんだ。
どうだろう、これをキッカケにりりィ‐洋士を聞いてもらえると
いいんだけどなぁ。
続いてあがた森魚さん。
「佐藤敬子先生はザンコクな人ですけど」という、
2001年発表の新しい曲から入ってきましたね。
還暦。アラウンド還暦でアラカンだそうです。
僕は歳とって嵐貫寿郎に似てきたのかと思っちゃった。
さすが年輪というか、トークもいいんですよ。
りりィも洋士さんも、どちらかというと
トークは苦手というか、ヘタクソというか。
気の利いたこと言えないんだよなぁ。
あがた森魚さんや渡辺真知子さんが、
ちょっとうらやましかったりして。
そして2曲目に1972年のデビュー曲「赤色エレジー」。
その頃、僕はまだ小6でしたからね。
この曲なんて、わかるわけない。
だから、しみじみ聞いたのは、実は極最近なんです。
これもこの日のものじゃないけれど、
YouTubeでお届けしましょう。
そして最後に、「津軽海峡冬景色」。
これがまたまったく石川さゆり色がないんだ。
すごいよ。
これはマジに阿久悠さんに聞かせたいって感じじゃないですか?
あがたさん、北海道は留萌出身で、青森に住んでいたことも。
まさにこの歌にふさわしい人なんですねぇ。
トリは渡辺真知子さん。
トークなしでイントロが流れ、「迷い道」。
これがまたすごいんだ。
ものすごいパワー。素晴らしい声。
なんですかこれは。
こんなすごい人がいたのね。
また、トークは爆笑なんですよ。
竹を割ったというか、ものすごくストレートで
言いたいこと何でも言っちゃう人!
それが「もしもピアノを弾けたなら」ですからね~。
“言いたいことが残される”歌を
“言いたいことは言い尽くす”性格の人が歌う。
ご本人も
「気を抜いたら言い切っちゃう」という…
すごいですね~。
この一曲だけでも、アルバム買う価値ありますよ。
いやぁ、これは浅羽由紀を連れて来たかった。
いつか是非、浅羽由紀を渡辺真知子に会わせなくちゃ。
大ラスは「かもめが翔んだ日」。
スペインで地中海クルーズのディナーショーで歌った話とか
千葉マリンスタジアムでのロッテファンとの大合唱とか
かもめは世界中で翔んでいるんですね!
ワルツ風に入っていって、
その後スペイン語バージョンになり、
最後はオリジナルに戻って。
もう、変幻自在に自曲を操る。すげぇ。
YouTubeで彼女の映像見つけました。
ああ、本物を見せたい!!
ライブの後は軽いトーク。
ここでもりりィ‐洋士はシャイなんだな。
でもまぁ、いいじゃないですか。
僕は満足。大満足!
アルバムに参加した13組のミュージシャンがサインした
超レアなギター争奪のじゃんけん大会があったのですが、
僕は残念ながら最初の一回で負けちゃった。
左手でポケットの中の「うまくいく御守り」を
そっと握ったんだけどね…
僕の隣に座っていた方が、みごとギター獲得!
いいなぁ、隣だよぉ。
イベントがお開きになり、
廊下をうろうろしていると、洋士さんが出てきた。
「いやぁチケット当たっちゃいましたよ」って話しかけると、
「この前の写真、誰だかわかんなかったよ~!」
あの恵比寿様みたいな写真ね(笑)
で、「りりィ、向こうにいるよ」って、楽屋に案内してくれた。
ひとしきりご挨拶しまして…
僕はどこでも誰とでも、上がらず平気なんですけどね、
りりィと会うときだけはドキドキしちゃうんです。
だって、憧れの人だもの。
浅羽由紀さんのCDと、ストリートで配っている
チラシを渡して、よろしくお願いしているところに、
メディア取材が入ってきたので、
僕はそろそろ、おいとますることに。
10日の渋谷では、しっかり打ち上げ付き合いますけどね。
で、りりィに会うと舞い上がってしまう僕としては
外に出てから記念撮影忘れたことに気付いたりして。
で、代わりにその後食べた唐なべ屋のカレーを…
って、意味ね~!!
ブルースハープの深沢くんのブログでも、
この日の記事がアップされていました!
深沢剛Blog
深沢くん、また10日、よろしくお願いします~!!
子供だったよね
意味分からず歌ってたんでしょうね
お話するぐらいのお知り合いでしたか
凄い 凄い
bさんはいったい何者
たまたま鳥彩で隣り合わせた方が
りりィの古い友人だったということで、
強引に紹介してもらい、押しかけていって
仲間に入れてもらっただけです。
「もしもピアノが弾けたなら」を真知子さんが歌うことになって、ファンとしても「キターッ」って感じでうれしいです。リリィさんの「舟歌」も本当に素晴らしいですね!
「歌鬼」のような企画は、この数年、音楽からちょっと離れてしまった(聞かなくなってしまった?)人たちを呼び戻すきっかけになるような、そんな気もいたします。
歌鬼ライブ、有料でいいのでやってほしいです、ほんとに!
いやぁ最高でした。
同じ場所にいたってだけで、
親近感って湧くものなんですね。
これからもよろしくお願いします!!
素敵な経験をされましたね。会場に皆さんの歌声が溢れていただろうと想像します。
だって、
阿久悠さんが作った歌はイントロが流れただけで気持ちが浮き立ち、口ずさめます。
リアルタイムで聞き歌ってた年代の人たちにはたまらないコンサートだったでしょう。
私も若きころから身近に流れていた歌ばかりです。りりぃの「わたしは泣いています」はなぜか、チャリンコをこぎながら青空の下でも歌ってしまう。
人知れず泣くベットの上……何度か経験ありですけれど、過ぎてしまえばそんなことも私の一ページ。
若いころにはピンと来なかったけれど、歳を重ねて演歌の詩の意味が解るようになってきたのも嬉しいことです。
昔から渡辺真知子さんの歌声を聞くと元気が出ましたよ。
懐かしい歌声を聞かせてくれて、ありがとうさんでした。
子供のころの歌ですがはっきり
覚えています!
小学生になり始めて覚えた
カラオケ曲が「津軽海峡冬景色」
やっぱ昭和っていいっすね^^/
ま、僕もよく生まれる前の曲を歌うけどね。
「私は泣いています」は、私の歌の中では
明るい歌なんだけど・・・って。
僕らは最近は、この歌始まると手拍子しちゃう(笑)
お互い年輪重ねてきたことを、
しみじみ思う阿久悠の歌。
僕が幼稚園時代にシビレていたのは、
都はるみの「アンコ椿は恋の花」。
あのウナリで、シビレっちゃうんだよなぁ。