今月のＪＡＬ対ＡＮＡ

いつもは、行きはＪＡＬ、帰りＡＮＡということにしてるんですけど、
今日は逆に行きＡＮＡ、帰りＪＡＬにしました。
というのも、この前の福岡出張のときに、
（行きは大阪経由新幹線だった）
帰りのＡＮＡのみ飛行機使ったのですが、
全日空寄席、全部聞けなかったんです。
飛行機っていうのは、西から東への便の方が、
所要時間が短いのですが（偏西風っていうの？）
柳亭市馬の『花筏』が、最高によかったのに、
通しで聞けなかったんだ。
で、行きのゆっくりした便で、もう一度聞きたかったわけ。

さて、今月の出し物は、全日空寄席が、
桂雀松の『マキシム・ド・ゼンザイ』
大空遊平 かほりの漫才
そして
柳亭市馬の『花筏』
という番組でした。
対するＪＡＬ名人会は、
古今亭菊之丞の『紙入れ』
国本晴美の浪曲『中乗り新三』
笑福亭福笑の『今日の料理』

さて、その出来は。。。

『マキシム・ド・ゼンザイ』

昔、土光さんの行革がブームだった頃、
行革落語として一世を風靡した新作落語に
“ぜんざい公社”ってのがありましたな。
ま、その焼き直しのような噺でして、
フランス語のぜんざいメニューとか、
饅頭ア・ラ・モードとか、
発想だけで笑わせるという、関西新作落語に
ありがちなやつ。
これ、僕にとっては、イマイチでしたわ。
それに対して、同じ食べ物ネタの新作
『今日の料理』
こっちが、数段上です。これは、聞かなきゃいけません。
くだらなさ、その裏に潜む豊富な知識、
食べ物に対する愛情。。。
マクラに振った、男の料理斬り、主婦への賛歌は、
mocaやドリフさんに、是非聞かせてやりたい。
（ドリフさん、僕のブログ見てないだろうけど）
きっと、感動するはずです。

さて、次の対決。
ＡＮＡの大空遊平 かほりの漫才は、めっちゃくちゃ笑えました。
これはライブで見たいですね。
夫婦漫才なんですけど、
実は「ピンの女性漫談と、その夫」？？
遊平さんがしゃべる度に、場内がし～んとしちゃう。
「あんた、しゃべりたければ、家帰ってからしゃべって！」
「お願いだから、がんばらないで！」
「留守番できないから、連れてきただけ！」
ってな具合で、それがまた、大爆笑なんだ。
これまた、是非女性に聞かせたい。ストレス発散まちがいなし！
これに対してＪＡＬは、女流浪曲の国本晴美。
これが聞かせるんだよ。
もう、しみじみと、母と子の愛を、感じさせる。
いい話だなぁ。聞きほれました。
２組とも、甲乙つけがたいのだけれど、
浪曲しっかり聞かせたＪＡＬに軍配上げましょう。

最後の対決は、『花筏』に『紙入れ』
どちらも古典落語の名作ですね。
どっちもいい。これは、引き分けだ。

ということで、今月は、ＪＡＬの２勝１引き分けで、
ＪＡＬの勝ち！！
皆さん、今月はＪＡＬに乗りましょう。
ちなみに機内誌の『ＳＫＹＷＡＲＤ』ＶＳ『翼の王国』も、
『ＳＫＹＷＡＲＤ』に軍配です。