元ボーイスカウトの亀甲縛り（その３）

さて、マンションの一室に通された僕なのですが、
そこにはなんと、先客がいました。
別に風俗の待合室で、先客がいるのは珍しくないけど、
『あ～、蝋燭１本追加ですね～』
などとメニュー選びをしている後ろに座って待ってると
いうのも、初めての経験だ。
なんか、あまり聞き耳立てるのも失礼かな～と思い、
聞かないようにしていたんだけどね。
で、お店の人は、ラブホに電話して、空き部屋探し。
ようやく部屋が決まって、そのお客さんはいそいそと
出かけていくのでした。イッテラ～！

さあ、僕の番です。
女の子の写真を見せられ、時間を確認し、
オプション。。。これは、初心者なので、と選ばずに
基本コースでいくことにしました。
一応ロープ２本と、バイブにローター、ローションなどが
標準装備されてるそうです。
さっきのお客さんと同じようにホテルに電話を入れ、
地図で確認して、僕はホテルに向かったのです。。。

『ホテルに着いたら、部屋番号を電話で知らせてください』
ということなので、早速電話。
すぐに女の子が来るっていうから、お風呂にお湯でも入れて、
歯磨きでもしながら待っていようっと。

と、いきなり部屋の電話が。。。
『ハイ？』
『あの、女の子がですね、寝坊しまして。。。遅れるんですよ』
『はぁ？』
『一度電話で確認したんですけどね～、二度寝しちゃったみたいで。。。
　部屋の延長時間、店で持ちますので、お待ちいただけないでしょうか』
『で、どのくらい待つの？』
『３０分ほど。。。』

なんだなんだ、どうしたってんだ。
朝から躓きっぱなしじゃんか！
寝ぼけ眼の、寝癖のまんまの女の子が現れるんじゃないだろうな。
いまさら他の子ってわけにもいかないだろうし、
キャンセルしようか。。。
でも、このままじゃ、収まらんぞ、この『欲（はずかしい～！）』が！！

しかし、まてよ、
ＳＭクラブ初心者の俺としては、これはオイシイかも知れないぞ！
今まで、どうやってプレイをしたらいいものか、手探りだったけど、
遅刻をネタにストーリー展開できるかも！
おお、そうだそうだ。お仕置きだぁ！

ということで、いろんな思いが頭の中を駆け巡りながら、
結局僕はその子を、待つことにしたのです。

（続く）

＊写真は、もう一人の指名候補。。。