バリ記 

英語関係の執筆の合間に「バリ滞在記」を掲載。今は「英語指導のコツ」が終了し、合間に「バリ島滞在記」を連載。

バリ記24  位の高い人

2020-01-05 11:42:12 | バリ記
2000年4月24日
位の高い人

 
 外国の外国の地で日本人が日本人を避ける人がいる。せっかく外国に来たのだから、わざわざ日本人にちかづくことはない、という気持はわかるのだがそれは狭量な気がする。
また外国旅行の経験が中途半端に多い人がバリ島などに来ると、物事を比較でしか言わない人がいる。これも困ったもので、水平的に比較して、アメリカはああだ、こうだ、それに比べてバリはこうだ、とバリ人の日本人から見た「いたらなさ」をいくら言っても、つまり言えば言うだけ言っている本人の品位というか人間としての位が下がってしまう。
 今日、ヤーマの店に買物をしに来てくれた鹿児島の女性二人は、気持の良いくらい、外国旅行の素人っぽさがあった。外国旅行にスレていないという感じだろうか。僕が声をかけてもおびえたり、敬遠したり、うっとうしがったりしない。
 ちょうど、ハイビスカスティーを試作中だったので試飲してもらった。話をしていると二人とも三月で仕事を辞め、Mさんは別の会社に五月から再就職、Yさんは海外青年協力隊の一員として、二年間シリアに行くという。Yさんは無性に何かを追いかけている無意識がMさんより露わである。シリアでどんな経験をしながら二十四才、二十五才となっていくのだろう。シリアでの仕事を終えたのち、スペインに留学したいと思っている。どうなっていくのかは誰にもわからないが、自分の今持てる能力をさらに発展させて、自分の心の中に宿っている漠然とした《未知なるもの》を捕まえたいと思っている。
 とっても良い感じの若い二人で、若いということちょっぴり羨ましいと思った。まだ《往き》だけを思い、考え、悩み、漂い、進みしてゆけばよい。


2000年4月26日
NHK「地球ラジオ」にでるぞー!


 バリの若い女性たちは、この頃はいろいろなマニキュアを使っているが、時に花の色を爪に移して楽しむが、マニキュア登場まで普通だった。夜寝る前に、ガーデニアという花の花びらをつぶして石の粉でまぜて爪につけておく。十分くらいもすると爪が染め上がっている、という感じだ。
ハイビスカスの葉は、髪を洗う時に使う。髪は黒々とつややかになる。このことは先のバリ日記でも伝えたので、省略する。
 昔から科学的な根拠はわからないだろうけど、植物がいろいろな風に使われている。日本でもそうだったのだろうが、やっぱり不便さゆえにすたれてしまったのだろう。
 植物のことがおもしろいので、NHKの「地球ラジオ」(土曜日の夜6:00から)に情報を提供した。すると、早速の話だが、ゴールディンウィークに入る4月29日(土)夕方の六時五分からバリ島からの情報を伝えてくれないか、ということになり、生出演することになった。
尾鷲弁丸出しの声がラジオで流れることになる。
 書くことより話すことの方が難しいと思う。しかしながら、みなさん、よかったら聞いてください。



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