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べびたんのお宅に、小さな魔女が遊びにきました。
不思議なことです。
小さな魔女は、べびたんの前髪を見ました。
べびたんの前髪は、スーパーサイア人です。
それを見て、小さな魔女はこういうのです。
『かわいいは作れるんだよ。』
小さな魔女は、べびたんをかかえました。
そして、魔法をかけはじめたのです。
『かわいいを作る』魔法です。
すると、どうでしょう・・・。
べびたんの髪型がみるみる変わっていきます。
前から愛らしかったべびたん。
更に、可愛いなってしもたんです。
誰もが、諦めていたべびたんの前髪。
べびたんは、女の子ぉのような気持ちになりました。
お顔まで、変わったような気ぃがします。
それを見た他の子ぉらが、おねだりしはじめました。
小さな魔女は、一人一人、魔法をかけはじめました。
みんな、かわいいなったんです。
その夜、小さな魔女は、お歌を唄いました。
べびたんを胸に、唄いました。
べびたんの心は穏やかになりました。
べびたんは、長いこと生きてきました。
せやけど、こんなに胸に沁みるお歌は、初めてです。
この頃、べびたんは一人で、ブツブツつぶやいていました。
よぉ喋る言うて、呆れられました。
せやけど、それは、ストレスが原因やったんです。
べびたんの心は、お唄で満たされました。
小さな魔女に合わせて、べびたんは、ソプラノで唄います。
静かな歌声が、部屋中に広がりました。
その翌日のこと・・・。
『かわいいを作る』魔法は完成しました。
ピン止めから、ヒヨコが生まれたのです。
いつも自信なげなちぃちゃんの髪に、お花が咲きました。
魔法が完成し、小さな魔女はどこかへ行ってしまいました。
べびたんらぁは、小さな魔女さんがおらんようになった後も、
当分の間、満たされた気持ちのままでした。
良い子でいたら、また、小さな魔女が訪ねてくれるそうです。
べびたんは、良い子でおろう、思います。
小さな魔女が、またひょっこりと、訪ねてくれますように・・・。
☆べびぃ☆
その魔法は永遠と続くわけではないけれど、べびたんが「可愛くなりたい」と思い続ける限り解けることはないと思うよ。
また、べびたんがみんなにもその魔法をかけてあげたいと思った時のためにもうひとつ魔法の呪文を授けます。
この魔法の呪文は夜の0時をすぎると解けてしまうけれど、誰でもかけることのできる有名な呪文です。
べびたんの毎日が輝きにあふれたものでありまうように。
「ビビデバビデブー!」
べびたんの館、のぞきに来てくれたん?
ありがとう。
うん、べび、毎日となえるわぁ~~
びびで
びびで ば
びびで ばび
びびで ば び で ぶ~
びびでばびでぶ~!
やな!
みんなにも 教えとくわなぁ~
ありがとう、ありがとうなぁ~~~