◈Irreplaceable days◈

何を話したかったんだよと訊いてみたい人


20時頃とある知人の奥さんから電話があった。

たまに電話があるのだよ。
何か用件があるとかではなく、他愛もない話でも聞いてほしい時があるんじゃないでしょうかね。
だが奥さんが抱える闇にどっぷり浸からせたりするのは俺は好かんからな。ましてやもっと闇に引きずり込むなんて事もしたくはないから、明るくってわけじゃないが普通に話をしている。


というのも、とある知人。その奥さんのご主人だが、三年前に脳卒中で倒れてな。それ以来植物状態。
彼が47の時。俺より2つ上だから今年50歳だ。まだ若いよね。息子君も大学生になったよ。

1ヶ月に一度彼の見舞いに行くんですけど、無論話等は出来ない。

今日の電話でも訊いてみたんだが、コロナの影響でやはりまだ面会OKにはなっていないようだ。


いやこれはほんま俺のこじつけだよ。奥さんがたまーに電話してくるのって大体20時頃なんだよね。

彼が同僚と飯食ってて急に倒れた時刻がそれくらいなんだよ。
いやほんまこじつけな。


これもバカな独り言だと流してほしいけど、俺って幽霊を見た事ないから半信半疑なんだが、虫の知らせってたまにあるんだよ。

彼が倒れた日、俺は泊まり出張でその時刻に宿泊先のホテルに居た。
ソファーに座って部屋にあったそこのホテルの月刊誌を読んでたんだよね。

感知式の照明があって、そこを通ると点灯するやつな。
その感知式照明は3m以上離れてたんだが、点滅したんだよね。
虫とか稀に感知する事もあるだろうが、感知しても数秒点灯してるもんだろ。
点滅したんだよ。パチパチって。

誤作動か故障か?と思い気にしなかったがまた点滅してな。嫌な予感がして妻に「何か変わった事ないか?」と電話したのを憶えている。

まあ彼が病院に救急搬送された時刻くらいだったんだけど、翌日それを知って病院に駆け付けた時に奥さんが「主人が2日前に○○さん(俺)の話をしてたんです」と。

なんか彼は嬉しそうに話していたらしいが、俺に会って彼は何を話したかったのかなと。
今でも見舞いに行って話って何だよって語りかけたくなるがな。

ありゃ虫の知らせだったのかなとどうしてもこじつけてしまうのだよね。
いやいやすまん。ほんまバカの独り言だよ。



彼は高血圧を患っていて病院嫌いだったんだよね。
高血圧の薬は服用してるのか?等俺は言ってたけどね。しつこく(^_^;)


まああれだ。
先日五人衆の話に書いたけど、持病や老いも素直に受け入れろって。
だから五人衆に対しても願わくば・・・なんだよね。


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