また浮雲。

日々、ふわふわ

手術後3日(入院5日目)

2016-06-01 11:41:26 | メンタルヘルス・体調
今朝も採血された。
もう何度目か分からない。もう嫌だ!という気持ちが強くって、いつもより痛かった気がする(;∀;)
必要なのはわかってるけど、もうほんとうにやりたくない(;∀;)

ほとんど朝ご飯は食べられなかったが、9時ごろにシャワーに行ってこれた!
昨日勧められたときは「無理!こわい!」って思ったけど、それ以降シャワーに行きたい思いが募っていった。頭も体もべたべた。すっきりしたい。

45分かかったが、倒れずにすんだ。笑
このとき初めて自分の腹を見た。
へそは綿で押さえられていて見えず、他の傷は透明テープで保護されているだけだった。
赤黒い線が3つ。
そんなにショックではなかった。これが目立たなくなるのかー…

すごく疲れて、1時間ほど横になって休んでいたが、向かいのベッドの優しいおばあちゃんが退院するということで、勇気をだしてご挨拶に。
迎えにきていた娘さんも居られたけど、キレイで優しい人だった。
いざ退院、ってときにおばあちゃんからまた来てくれて少し喋った。地元の人だったという衝撃の事実(笑)81年住んでるって言ってたかな? 「そしたらまた町で会えるかもね」と(^^ 
「お元気で」と言い合って別れた。
ご挨拶してよかった。きっと後悔していたから。
とてもとても、感謝している。

その後は談話室に行って、切りっぱのスマホの電源を入れた。
ゲームしたり、電話したり。15分くらい居れたかも。

部屋に戻ったらもう昼食だ。相変わらずほとんど食べられないが、今朝と比べると少しは増えたかな?苦笑

昼食後すぐ、先生が回診にきた。
退院前診察するんだって。

処置室に行くと、内診と腹の上からのエコー、傷口を診てくれた。
そのとき、へそに詰まっていた綿&テープを取られて初めてへその傷口を見たが、キモかったので絆創膏をもらって上から貼った。

診察の結果、問題ないってことだった。
昨日家族に見せてもらったのと同じ手術中の写真を見せられて、それぞれの写真の説明を受けた。
何度見ても、一面に広がる腫瘍の画像は圧巻だなぁ

偽閉経の薬ディナゲストは、継続することになった。
妊娠を望むとき以外は飲み続ける。
卵巣嚢腫は再発しやすいから、私もそのほうが安心だ。
ただ、くっそ高い薬を閉経するまで一生飲むのかと思うと…。
仕方ないけどね☆

明日退院だと思うと、心が軽かった。


手術後2日(入院4日目)

2016-06-01 11:32:07 | メンタルヘルス・体調
この日、10時過ぎごろに点滴を抜いた。

朝の5分粥もほとんど食べれなかったのに…と看護師さんに訴えたが、「水も飲めるし、少しでも食べられるなら大丈夫」と言われた。

いざ外してみると、気分が上がったようだ。
シャワーを勧められてさすがに断ったが、歩いたほうがいいと言われて取り合えず病室の洗面台で顔を洗って歯を磨いた。昼食に備えてテレビ台を整理すると心臓が跳ねていることに気づく。

無理は禁物。横になって休んだ。

起き上がれば肩は痛かったが、昨日のように失神するほどではなくなっていた。とは言え、まだ”激痛”の範囲。
他のみんなは平気なのかな(´・ω・`)?

回診に来てくれた先生に言って、明日の退院を明後日に延ばしてもらった。

昼食・夕食もほとんど食べられなかった。
まだ真っすぐ背中を伸ばして歩けないし速度も遅い。

その日は、病室のまえの廊下を少し歩いては1時間休む、ということを5回ほど繰り返した。

見舞いに来てくれたおかんと妹に、手術の写真見る?と言われて見せてもらった。
左右の卵巣にできた其々の嚢胞が腹にある状態の写真と、中身を吸い出されてヘロヘロになった皮をつままれている写真、のう胞を取り出して物差しの横に広げられている写真…。

すげえ。

10cmのチョコレートと15cmののう胞。中身は粘液だったって。
一番感動したのは、腹の中一面に広がったのう胞の写真だった。

追記に上げるけど、人によってはグロく感じるかもだから、怖い人は見ないようにね。

上のほうに見えるのが腹の皮なんだけど、画像じゃわかりにくいかな。
術後、肩に激痛を起こしているガスの力でお腹を膨らませ、作業しやすいようにしているんだね。

その後、家族に付き添われて、術後初めて談話室まで歩いた。
行っただけで疲れた。座っているのもしんどい。早々に引き上げたけど、気分転換になったし嬉しかった。

手術後1日(入院3日目)

2016-06-01 10:19:02 | メンタルヘルス・体調
いつ寝ていつ起きたかもわからない状態だったが、昨日の激痛ではないことにほっとした朝だった。
痛み止めが効いているおかげかもしれないが。

看護師さんは頻繁に様子を見に来てくれた。
もちろん夜中も。
常に見ていてくれる、大丈夫だ、という安心感。
熱と血圧を測り、体調を聞いてくれる。
ちなみに熱は37.5度前後が3日程続いた。

7時ごろ、部屋の方々は朝食の配膳。
私は点滴がご飯。食欲なんてないから問題ない。
採血された。

で、日記を確認すると、当日11時にはベッドの縁に座って日記を書いている。
詳しい時間は分からないけどその時間までの間に、酸素マスクとフットポンプが外され、ベッドのリクライニングを使用して上半身を起こされ、「ベッドの端に座ってみて」「そのまま立ってみて」「トイレまで歩いてみて」と言われて実行していた。
身体を丸めながら亀の歩みだったけど、ギシギシ君(私の点滴につけた名前。コロコロがすげぇうるさい)を支えにしてトイレにたどり着いた。
そこで、手術中につけられていた尿管を抜いた。別段痛くないからご安心を(^^)
排尿の際、数日すこしの痛みがあるだけ。

身体を起こすとなぜか肩と胸の下が激痛だった。
鼓動にあわせてずきんずきんと痛む。直接神経をハンマーで殴られているかのような痛みで、傷口の100倍くらい痛かった。呼吸をして肺を膨らませると胸が痛むので、気軽に呼吸もできない。
その時は知らなかったが、腹腔鏡手術のときに使用するお腹を膨らませるガスの影響で痛みがでるらしい。おかんによると、「先生もそういってたじゃん」ってことだったけど全然覚えてない。
この痛みは本当に私を苦しめた。傷口の痛みは痛み止めが効くが、こちらは全く効かなかった。
救いは、横になれば痛みが霧散すること。

初の自力のトイレだったが、ベッドに戻ったとたん看護師さんたちは撤退した。
疲れ果て、肩も激痛だし、ベッドの端に座って呆然としているところに、前のベッドのおばあちゃんが声をかけてくれた。
「水ある?冷たい水持ってこようか?」
冷たい水は談話室に無料のサーバーがあるんだけど、まだそこまで私は歩けない。
水は手元にいろはす2本あったから断ったが、いつでも取りに行ってあげるからね、と言ってくれた。
泣けてくる。優しい。

10時ごろには部屋の掃除におばちゃんがやってきた。
掃除が終わって去るとき、ベッドを覆い隠すカーテンを「そのままにしといて」と声をかけた。
廊下側のベッドだったから、カーテンを閉め切ってしまうと、もはや箱に閉じ込められているような気分になる。
おばちゃんは去り際に「まだ若いから頑張って」と笑顔で声をかけてくれた。
術後で長い夜をやっと越え、それでも気が滅入っていくときに、本当に心に光をもらった。泣けた。

優しい。人ってこんなに優しいんだ。
優しさが染み渡る。

11時過ぎ、ディナゲスト再開。
12時、看護師さんに術後も下痢が続いていることを相談する。下痢でも大丈夫って言われてほっとした。

午後から休むことにする。うとうと…

13時過ぎ、見舞いにおかんと妹がきてくれる。
いろんな機械から解放されて座っている私を見て驚く二人。すごく心配をかけていたみたいで、ほっとした様子だった。

何度目かのトイレに立ったとき、ついに肩の激痛に耐えられなくて血の気が一気に引いた。
えづきながら、なんとかベッドまで戻らねばと足早に歩き、たどり着いた瞬間に倒れた。
ベッド横で待っていた家族が私の顔を見て、顔を強張らせたのが分かった。
「肩が痛すぎて血の気が引いた…」と言うと、「そうだね、唇が顔と同じ色してる。そのまま動かないほうがいい」と言われ、暗転しかかっている視界とでかい耳鳴りを聞きながらベッドの足元に突っ伏すように倒れてじっとしていた。
通常ならすぐに治るのだが、このときはだるい状態が続いた。
それを見ておかんがナースコール。
看護師さんが貧血ですね、と言っていた。きちんとベッドに横になる体勢に変えたが、ずっとぼうっとしている。
2時間後くらいに、点滴から鉄剤を入れてくれた。

手術前に13(正常値)だったヘモグロビンが10に減っていて、そのせいかもってこと。

18時過ぎ、3分粥が出るがほとんど食べれず。
けれど、舐めるように食べたコーンスープがこの世のものとは思えないほど美味しかった。
普段は食に興味がなくて美味しいとかあまり感じないんだけど、これは感動した。絶食後の”味”の美味さよ。一生忘れない。

血の気が引いただるさとショック、身を起こしたときの肩の激痛。それらが怖くてずっとぐったりしていた。
家族が帰る20時前、付き添ってもらってなんとかトイレへ。
腹腔鏡した人はみんなある痛みだし不安にならなくていいといわれたが、丸飲みできなかった。

明日は点滴抜いて、早ければ明後日退院。
そんなことできそうもない。
今日の状態から急激に回復するビジョンが全く見えなかった。

おかんたちが帰ると、私はすぐに気が塞がって息苦しくなった。
と、21時ごろに前のベッドのおばあちゃんが水を差し入れてくれた。
「まだ歩けないでしょ? 私は歩かなきゃいけないから」「冷たいうちに飲みな」って。
優しい(; ;)
すぐに起きられないから机に置いてもらう。
「暑いからさ」と言われて同意すると、うちわまでくれた。
なんて優しいんだろう。涙が出てくる。

その後も、部屋に戻ったおばあちゃんはバレー観ながら独り言。
「そーれ」とか「やった」とか(笑)
それが私の気持ちを更に軽くしてくれた。まるで家族といるみたい。ああ、私ひとりじゃないんだって思えた。久しぶりに心から安心できたのかもしれない。きっとお返ししたい。

22時消灯前、なんとか一人でトイレへ。
コンスタン(抗不安薬)とディナゲスト(偽閉経薬)を飲んで横になった。
22時半から4時まで爆睡。これはすごい(笑)!さすがコン様!
しかし目覚めると胸の激痛で息を詰める。すぐに痛み止めをもらってなんとか起きて服用した。呻きながら横になり、5時前にはだいぶ効いてくる。

点滴、本当に抜けるかな?