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何度聴いても飽きないアルバム [Ⅲ] Mr.Children

2005年08月02日 | アルバムレビュー
何度聴いても飽きないアルバムという事は、いわばベストなアルバムというわけです。


今回紹介するのは、ミスチルの「Q(キュー)」というアルバム。

このアルバムは、2000年にリリースされたものですけど、「Q」だけ、今でも聴いてます。

これはおそらくミスチルのオリジナルアルバムの中では一番ではないでしょうか。

まず、構成がすばらしい。
一曲目の「CENTER OF UNIVERSE」から始まり、「安らげる場所」で終わる。
この曲順はさすがだと思います。おそらくこの順番しか有り得ないでしょうね。

ほとんどアルバムは、シャッフルしても聴けるんですよ。
ということは、アルバムとしてのまとまりがないという事です。
ただ、たまった曲を一つにまとめただけって感じで、アルバムとしてのストーリーがない。

でも、「Q」は、一つのストーリーになっている。
例えて言うならば、長編小説を読んでいるような、一時間の映画を観ているような、
オーケストラを聴いているような、そんな感覚を覚えます。

最初の6曲で、重いテーマを歌い上げ、7曲目でゆったりと小休止。
8曲目でユーモラスな雰囲気を出して、緊張を和らげ、9曲、10曲目で徐々に
盛り上げていく。11曲でバラードに入り、壮大な12曲目でエンディングに向けて走り出す。そして、13曲目の「安らげる場所」でエンドロール。まさにエンドロールを流してもいいほどのいい終わり方です。

これほどまとまりがあって、曲、詩に力があり、聴かせてくれるアルバムはないですね。

だから、いつもBGMとして聴いています。

最新シングルの「未来」は、このアルバムに収録されている「Hallelujah(ハレルヤ)」のシングル版を作りたいと言って、書き下ろしたそうです。

それを踏まえて聴くと、また新たな発見があるかもしれません。

「Q」/ Mr.Children

01. CENTER OF UNIVERSE
02. その向こうへ行こう
03. NOT FOUND
04. スロースターター
05. Surrender
06. つよがり
07. 十二月のセントラルパークブルース
08. 友とコーヒーと嘘と胃袋
09. ロードムービー
10. Everything is made from a dream
11. 口笛
12. Hallelujah
13. 安らげる場所



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