JUNZO サックス ターミナル

ジャズサックス奏者藤田絢三の
ライブ情報やレッスン日記、練習方法や
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いい音ってなんだろう。

2013-03-07 09:58:31 | Weblog
レッスンでも、どこでも二言目のは「いい音を~」というお話がでます。

でも時々生徒さんは、いい音ってなんだ?って疑問を持たれてるように思います。


では、逆に「悪い音」ってどんな音でしょう?

音がかすれてる?音程が悪すぎ?がなった様な乱暴な音?か細くって弱よわしい?
音がまっすぐ出ない、揺れている?

誰が聴いても、なんだか心地よく無い音
(音楽のスタイルによっては、そんなノイジーな音が生かされる場合もあります)

でも、
こういう極端な例はすぐ気がつくし、サックスという楽器自体がちゃんと吹けていないとか
楽器が壊れてるとか、リードが良くないっていう原因が普通に思いつきますよね。

いい音を出したいっていう気持と、よく分からなくなっちゃった~の狭間。

問題は音自体安定していて、音程も悪くない、自然に聞こえる、特にトラブルが感じられない
音質を出せている時。もう音に関しては、そこでいいのか?という疑問。

僕はこう考えます。

音は素材です。料理と同じで常に生きが良くなくっちゃいけません。
より新鮮なお魚を求めるように、日々自分らしくコントロールできる素材を鍛える必要があります。
そして、音をどういう方向に鍛えていくか?
それは2点から考えています。

1、自分と楽器(マウスピースやリードを含む)の一体感が高まっているか?
  無理やり音を引き出すような演奏になっていないか?

2、自分の演奏しているスタイル、曲にその音はマッチしているか?

音色創りは奥が深いものです。

よく分らないって、ガシャっと心のシャッターを下ろさないで、じっくり感じてみよう
という積極的な意識を持つという事からスタートさせましょう。