トラブル

蟷螂の朝は遅い。夜も遅い。昼夜逆転生活は、家の者が倒れた際、明け方まで付き添っていて、その影響が今でも残っている。人は一度ついた習慣がなかなかなおらない。そんな今朝（といっても10時過ぎ）、家の者に起こされた。なんでも買い物にいくためにチャリで横断歩道を青信号で渡っている際に右折してきたトラックに轢かれそこなったそうだ。同居人はその場にへたりこみ、急ブレーキをかけたトラックとの距離はわずか30センチ。いゃ～今頃通夜の支度で忙しい時間だったかもしれない。丁度交差点に工場トラックが停車していて横断歩道が死角になった格好だ。同居人はその場にへたりこみ、いま、同居人に死なれると、いろいろ厄介なことが起きる。ひとつは同居人が義母の成人後見人になっていることだ。同居人の兄弟は二人いるが、そろってノーテンキ。万一の事態には対処できないはずだ。
警官に送ってこられた同居人は、血圧が上がり具合が悪そうだったので、とりあえずエチゾラムを飲ませて落ち着かせる。実際お子ちゃま体質の同居人には手を焼かせられる。わさびは絶対に食べないし、間食はしほうだい。その結果体重は蟷螂超え。心臓がいつ止まってもおかしくない体格に育った。そう注意しても一向に間食をやめない。1月に定年を迎えて以来、5キロ肥えた。女房は頑丈なほうがいいといっても程度問題。そう諭す先から夕食後に団子を二串ペロッと食べた。なにをかいわんやだ。