2013年8月10日のTT250RとGS125・ツーリングデビューと思わぬ誤算。

撮影：2013年4月

撮影者：妻

ツーリング先：三田方面（兵庫県）



免許取得後も暫くの間は、近所のスーパーや最寄り駅など
生活圏内でのチョイ乗りを続けていた妻ですが。
いよいよツーリングデビューをするときがやってきました。



夫とのタンデムでは毎週末と言っても良い位、
いつも出かけている三田方面。
見慣れた風景に通い慣れた道…ですが、
自分の力では一度も行ったことが無い妻。



『一度で良いから自分の力で行ってみたいなあ』



遅々として進まない教習中もずっと、
「行ってみたい」を支えに頑張っていました。



妻にとっては初めての、“タンデムでは無い”ツーリング。
期待と不安で胸がいっぱいでしたが…
このツーリングデビューが後々まで尾を引くことになるとは
まだ気が付いていませんでした。




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ツーリング当日の朝。雲ひとつ無い快晴です。




30,980kmからスタート。

…土砂君は購入時すでに29,000kmを超えていました。
購入後は夫が乗っていたのですが…結構走ってますね。



恐怖感いっぱいで市街地からどうにか離脱、
ライダーさんに人気の県道33号線を震えながら進み、
のどかな風景になったところでホッとひと息。




本日の目的地、木器亭です。

こちらのお店、本業は仕出屋さんなのですが、
非常に安価でボリューム満点の定食を食べることが出来ます。
お刺身は新鮮プリプリ、揚げ物はホカホカさくさく、物凄く美味しいのですよ…。



ライダーさんはあまり見かけたことが無いのですが、
ロードバイクに乗る人の間ではかなり人気のあるお店らしく、
早いときには13時前にご飯が無くなって店じまい…と言うことも。



鯨フライ定食。

鯨…子供時代の給食では大嫌いなメニューだったのになあ…
何でここのフライはこんなに美味しいんだろう。



当初はここでお昼を食べた後に、少し流してから帰る予定だったのですが。
日もまだ高いし妻にもまだ余裕があったので、
次の目的地に向かうことになりました。




…おかしいなあ。このときは本当に、


『まだ走れそう！思ってたよりも余裕あるかも？！』


なんて思ってたのに。




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次の目的地は僻地にあるカフェ。
ルートは幾つかあるのですが、交通量の多い道を異常に怖がる妻の為に
幹線道路を通過するルートを避けて、ダム湖周辺を通るコースを走ることになりました。



休憩も兼ねて、ダムに寄ってみます。




青野ダム。兵庫県下でも屈指の大規模なダムだそうです。

ここのダムには、極力コンクリートを使わず自然石を敷き詰めて施工した魚道があるんですよ。素晴らしい。



広がる視界。良いですねえ。

周辺には桜があるので、春には下記ような風景を見ることが出来ます。



→2012年5月27日のTT250R



魚道公園側からの撮影。




何と魚道を見学する為の水族館が！ワクワク。





…あまりにも自然過ぎて魚の隠蔽力が高く、どこにいるのかわかりませんでした。

青野ダムでは、近頃ダムマニアさんの間ではマストアイテムになっているダムカードを貰うことが出来ます。
その存在は知っていましたが、実物を見るのは初めてだったので、すっかりテンションが上がってしまいました。




…とまあ、ここまでは本当に楽しかったのです。ここまでは。
ダムカードを貰った後、カフェに向かって出発したのですが…




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この日はダム公園でイベントが有った為、普段とは比較にならない位の人出。
イベントの一環でダム湖周回のウォーキング大会が実施されていた為、
壮絶に見通しの悪いブラインドカーブに、突如現れる歩行者の集団や車。



購入して日が浅い為、手に馴染まずカチカチのグローブ。
単気筒バイク特有の激しい振動による手の痺れ。



極度の緊張による疲労。



運転に慣れない妻を引率する夫も、精神的疲労と苛立ちがピークに…
途中の山中でついに挫折、帰路に着くこととなってしまいました。



滝は綺麗だったなあ。もう少しで目的地だったのに…





帰路はとにかく疲労感が酷く、運転もかなり怪しかったです。
途中でマナーの悪い車に凄まじく煽られていたらしいのですが、
無事に帰ることで頭がいっぱいだった妻は、まったく気が付いていませんでした。




事故を起こさなくて本当に良かった。




無事に自宅に到着したときのメーター表示。

合計94kmの旅。




100kmに満たないツーリングでこの始末…
こんなことでこの先、自力でどこかに行くなんて出来るのだろうか？




“バイクに乗ってどこかに行く”ということに、妻が疑問を感じ始めたツーリングデビューでした。





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