
アントワープ
ノートルダム大聖堂は、1352年から約
170年の歳月をかけて建設された、ベルギ
ー最大のゴシック教会です。
左側が北塔で高さ123m。かつて船がアン
トワープの港に入ってくるときの、よい目印
だったそうです。
右側の南塔は資金難のため未完に終わりまし
た。

内部には17世紀を代表するフランドル絵画
の巨人、ルーベンス(1577-1640年)
の傑作祭壇画があります。
ルーベンスはアントワープ出身の法律家ヤン
と妻マリアとの間に、ドイツで生まれ、父親
の死後アントワープへ戻ります。
1600年から1608年までイタリアに留
学します。アントワープに帰ってきたときに
は、すでに名声が高かったそうです。
スペイン領ネーデルランド総督アルブレヒト
大公の宮廷画家となり、以後大小の貴族があ
らそって肖像画をたのむようになります。

「聖母被昇天」(1625-1626)です。
ルーベンスのくらしかたは、几帳面だったよ
うです。
毎朝4時に起き、教会に行きミサに出席しま
した。生涯熱心なカトリック信者だったそう
です。

ミサから帰ると朝食をとり、すぐアトリエに
入ります。
ルーベンス工房で制作された油彩画は2000
点を超えるといわれています。

ルーベンスは大きな工房の主宰者でしたが、
親方画家の工房で修業することは、中世以来
のギルドの伝統でした。

「キリスト降架」(1611-1614)です。
バロック最大の名画とされています。
「フランダースの犬」のネロ少年は、この絵
を見て「おお、神様、十分でございます」と
さけびながら、永遠の眠りにつきました。

「キリスト昇架」(1610)です。
ティントレットやミケランジェロの影響がみ
てとれるそうです。この絵もバロック期宗教
画の最高峰と評価されています。
ルーベンスは7か国語をあやつる外交官でも
ありました。
カトリックへの忠誠心と故郷ネーデルランド
への愛が強かったことが、外交官としての信
念と判断基準をつくったともいわれます。
神を偉大なものとたたえたこの時代、建築家
たちは天をめざす華麗な教会を建て、画家た
ちは神の威光にふれて制作意欲をかきたてら
れました。
「芸術創造が孤独な芸術家のアトリエで行わ
れる、個人的作業である」という認識が定ま
るのは、200年あとの19世紀のことです。
(参考文献*司馬遼太郎「オランダ紀行」)
お越し頂き心温まるコメントを有り難うございます。
@('_')@「キリスト昇架」だけは何かで見た記憶があります。
行った事の無い国・ベルギーのアントワープをご案内頂きありがとうございました。
居乍らにしてコスモポリタンな港街を満喫させて頂きました。
またのご招待を楽しみにしています。
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