
ベルギーからオランダへ入りました。
最初はキンデルダイクです。
(撮影は2015年9月下旬)
キンデルダイク
ブリュッセルからキンデルダイク
までは145KM。
バスで2時間半です。
オランダ第2の都市ロッテルダムの
南東に位置する穏やかな田舎町です。

北海から風がつねに吹きつけるオランダ
では、14世紀頃から粉ひきや工業用に
小さな風車が用いられ、改良されて
排水用に使われました。
18世紀になると、風車は干拓事業でも
使用されるようになります。
オランダは国土の約30%が海面より
低く、「世界は神がつくりたもうたが、
オランダはオランダ人がつくった。」
といわれるように、オランダ人は水に
悩まされ、克服してきました。

キンデルダイク郊外には、1740年頃
に造られた19基の風車がレク川、
ノールト川の両側に並んでいます。
1950年頃まで稼働していた
そうです。
19世紀後半には全土で約1万基の
風車が稼働していましたが、現在では
約900基が残るのみです。
司馬遼太郎の「オランダ紀行」には
かん臨丸とキンデルダイクの事が
書かれています。
かん臨丸は1855年に、
キンデルダイクの造船所で誕生し、
99日間かけて日本に回航され、
1857年長崎に到着しました。
勝海舟や福沢諭吉たちが、太平洋
を渡り、アメリカ西海岸に着くのは
1860年(万延元年)の春のこと
です。

オランダでは毎年5月の第2土曜日
を「風車の日」と定め、全国約600
基の風車と水車が一般公開されます。
又、キンデルダイクの19基の風車
が、7月と8月には稼働する様子を
見学することができるそうです。
>かん臨丸は1855年に、
キンデルダイクの造船所で誕生し、
99日間かけて日本に回航され、
1857年長崎に到着しました。
オランダから、99日かけて
はるばる日本へ。
ヨーロッパでは唯一、オランダとだけ
外交貿易関係 続けていたのですね。
感慨深いです。
・・