場所は港北ニュータウンの横浜市営地下鉄/センター南駅から徒歩10分。周囲は閑静な住宅街だが、正覚寺の一角だけ、豊な自然に囲まれていた。まずはその入り口となる山門の門構えから、既にお寺としての風格が漂ってくる。

一歩中に入ると少し暗い落ち着いた空間の中で、右手に七地蔵が迎えてくれ、美しい苔をまとった苧ムなどもあって、何とも荘厳な雰囲気に包まれている。早くもこのお寺が気に入ってしまった。


そして参道を進んで行くと、右手には美しい池を配した日本庭園が有り、とても良く手入れをされている。



その奥にはなかなか立派な本堂が建っていた。正覚寺は浄土宗のお寺で、1428年頃に建立された、歴史のあるお寺らしい。何度か再建している模様だが、江戸時代中期には末寺7か所擁していたようで、地域ではかなりの規模感を誇っていたようだ。




そしてその先には、この地域のお寺では珍しく立派な鐘楼が建っており、とても美しい庭を前に良く映える。

アジサイや菖蒲は5月末くらいにこのお寺でも咲き乱れるらしいので、その頃にまた来てみたいと思ったが、普段の状態でも充分に美しい庭や境内であった。そんなに広いお寺では無いものの、美しくコンパクトに纏まった正覚寺は、住宅街に囲まれたお寺とは思えない静寂に包まれており、素晴らしい環境であった。

そして、正覚寺を訪れたら、ついでにぜひ訪れたいのが、茅ヶ崎城址公園。正覚寺のすぐ隣にある小高い丘が昔茅ヶ崎城という小机城の支城だったが、今は城址公園として整備されている。



2015年にお城関連のブログで紹介したが、茅ヶ崎城は1021年頃に建てられたお城なのだが、なんと長い間発掘調査もされず残っていた場所を、2008年に公園として整備して一般公開されたという珍しい遺構なのである。この整備のおかげで、公園ならではの気軽さで立ち寄ることが出来るようになったにも関わらず、土塁や土橋、郭などの貴重な遺構などもしっかり残っており、親切に案内看板なども建てられたことで、誰でも身近で城跡観賞をすることが出来る貴重な遺構なのである。




今回、4年ぶりにまたきなこと茅ヶ崎城を訪れたが、やっぱりここは気軽に見れる城跡としてはとても素晴らしい。特に土塁や空堀跡などがとても良く整備されて残されており、城マニアにはなかなかたまらない公園である。




最後にセンター南駅方面に向かって歴博通りを歩いていたら、ャmャmCaféという可愛らしいカフェ x 美容サロンを見つけた。美容室とカフェが併設されているのだが、カフェスペースがとても可愛いのだ。今コロナの関係でカフェ自体はやっていなかったが、入り口にはtake out用のカウンターがあったので、アイスカフェラテを購入して持ち帰った。



正覚寺から茅ヶ崎城址、そして最後にャmャmCaféに立ち寄って帰るという、新たな黄金散歩パターンが誕生した。またアジサイが美しいシーズンに、きなこを連れて訪れたいと思う (その頃にはコロナもかなり落ち着いていることを切に願うが)。