甲府観光2日目も快晴。宿泊した石和温泉から電車に乗り、再び甲府駅に向かった。
今回は甲府駅近場を散策する計画を立て、まずは駅から徒歩5分という素晴らしい立地の『サドヤワイナリー』を初めて訪れた。元々勝沼から甲府一帯に広がる甲府盆地エリアは日本でも有数のワイナリー産地。石和温泉や甲府駅近くでも多くのワイナリーが点在する。その中でも一番アクセスのいいワイナリーの一つがここ『サドヤワイナリー』である。1909年創業ということで、その歴史も古い。
マンションなどがある駅周辺エリアを抜け、サドヤワイナリーの入り口に差し掛かったとたん、甲府駅にいることを忘れるような素敵な光景が広がっていた。まるでアメリカ・ナパのワイナリーを思い出してしまうような雰囲気で、敷地内にセンスの良いワインショップやテイスティングコーナー、レストラン、結婚式なども開催出来る教会もあり、自然豊かな環境の中にワイナリーがあるという印象であった。多くの観光バスも訪れる人気スポットとなっている。
サドヤワイナリーを後にし、徒歩で甲府駅に戻り、駅の南口にある甲府城に向かった。甲府城は別名舞鶴城と呼ばれており、このお城は武田信玄が築城した城ではなく、武田氏が滅亡後、甲斐の国を領した徳川家や、後に江戸の徳川家をけん制する目的で豊臣秀吉が築城統治したお城である。武田信玄にゆかりのある城ではないものの、当時の立派な城郭、天守台をはじめとする荘厳な石垣類、門、櫓跡など多くの遺構を残している。
また現在の甲府駅から目の前にあるお城であり、線路によって南北に元々の城郭の一部が分断されてしまった形となっている為、駅の北側にも門など一部の遺構を見ることが出来る。
更に面白いのは、駅の南にある山梨県庁の施設でもある“山梨県庁防災新館”の地下1階に石垣展示室という場所があり、城マニアには隠れた穴場スポットとなっている。甲府城の西側の石垣の一部が展示されているのだが、これはこの防災新館が城の敷地に建設された際、土地から発掘された石垣や、石垣が崩れないように基礎に設置されていた胴木などの木材も大切に保存されていた。これはなかなか勉強になった。城好きじゃなければ決して訪れない場所だ(笑)。
その後、甲府駅のそばにある『甲州夢小路』という観光スポットを散策。6年前も訪れているが、蔵造りの外観で統一された、小江戸情緒のある可愛いショップやレストランなどが集まっており、ちょっとしたお土産を探したり、休憩したりするにはちょうど良いエリアだ。ここにある『Back Country Burgers』でランチにハンバーガーを食べたが、なかなかボリューム感があって美味しかった。
最後に、甲府駅前、山梨県防災新館の隣にあるフルーツサンド専門店「CHAMI SANDWICH」を訪れた。キース・へリングのアートなどが飾られているポップなお店で、フルーツサンドとして有名だったパティシエChamiさんが作るお店である。フレッシュフルーツに合わせたアールグレイやオレオチョコ、ベリーなどのカロリーが低めのクリームを使ったフルーツサンドはどれも美味しそうだったが、僕は“チョコホリック苺バナナ”を購入し、持ち帰ることにした。後日食べたが、甘さもちょうど良く、とても美味しいフルーツサンドであったが、やっぱり苺とバナナとチョコの相性はいい~。
最後に、甲府駅のお土産ショップで信玄餅で有名な桔梗屋のくまのぬいぐるみを発見し、思わずゲット(笑)。紫色のくまで、桔梗屋のロゴが入った甚平さんを着ており、なかなか粋である。
これで今回の甲府旅行は盛りだくさんの中で終了となったが、次回はこの旅行の番外編として、石和温泉で出会った素敵なお店を取り上げてみたい。