
物語を簡単にご紹介しておくと、主人公の鴨川アスミ(桜庭ななみ)は、かつて宇宙ロケットの設計技師だった父・友朗の影響で宇宙に関心を持ち、中学を卒業すると新設された宇宙学校の宇宙飛行士コースに進学する。宇宙ロケット「獅子号」の墜落事故に責任を感じ、現場から遠ざかっていた友朗の反対を押し切っての進学だった。アスミは宇宙学校で出会った仲間たちと共に、厳しい訓練にも耐えていく。教官の佐野 (田辺誠一)は「宇宙に行きたければ、仲間を蹴落とせ」とアスミたちに教える。宇宙飛行士を目指す仲間たちのサバイバルレースが始まるのだが、アスミが憧れる、現役宇宙飛行士の拝島(本庄まなみ)に支えられ、アスミたちは闘いに挑んでいく、といった展開だ。

タイトルにもなっている「ふたつのスピカ」の由来だが、おとめ座の一等星がスピカと呼ばれ、一つの星のように見えるが、実際は「連星」といって、二つの星がお互いを引力によって引きつけあっている。劇中では、アスミが小さい頃、父・友朗から「スピカは二つの星が支えあって輝いている」と教えられ、その言葉は今もアスミの心の支えになっており、スピカと同じように、人間も誰かと支えあって初めて輝くことができる。そんな思いがこのタイトルに込められているようだ。物語も、厳しい訓練を共に経験していく仲間により、スピカのように仲間どうしで支えあっていくことの大切さを教えてくれる物語になっている。なかなか夢があって、ロマンチックなタイトルと物語設定だ。
主演の桜庭ななみは以前のブログでも紹介したが、今イチオシの若手女優である。まだ弱冠16歳で、僕が会社に入社した1992年に産まれていると思うと浮「ものだ。ややぽっちゃり系だが、最近ドラマやCMでメキメキと頭角を現してきている。若いのに物凄い落ち着きが有り、演技も堂々としていて貫禄すら感じられ、夏帆や仲里衣沙同様、大物女優になる素質をもっている逸材と見ている。これからの活躍が益々楽しみである。実は、今回のドラマが桜庭ななみの記念すべき”連ドラ初主演”作品である。

そして気になっているのが、桜庭ななみと共演している高山侑子。この子もまだこれからの女優だが、一見常盤貴子を若くしたような、鋭く美しいタイプの顔立ちで、こちらもこれから注目である。

他には久しぶりに僕の大好きだった本庄まなみも現役女性宇宙飛行士役で登場。2002年に結婚、2006年に出産して依頼、やや第一線からは遠ざかっていたが、今も美しさと上品さは健在だ(やや棒読みな演技も健在だが(笑))。実際にこんなにも美しい宇宙飛行士がいていいのかと思ってしまうが、この爽やかなドラマに、彼女が更なる華を添えている。
