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2024年冬ドラマ寸評!(第二弾)

第一弾に続き、現在見ている残り5本のドラマ寸評と評価を纏めてみた (採点は10点満点評価)。

1) 不適切にもほどがある!(TBS/金曜 22時) 採点: 9点

阿部サダヲ主演のクドカン脚本ドラマで、僕の大好きな1980年代のネタがてんこ盛り!ある日バスに乗った主人公が、チョメチョメと連発する1986年から2024年にタイムトラベルしてしまうというありえないストーリー。阿部サダヲ以外には仲里依紗、磯村勇斗、吉田羊、河合優実など多彩で芸達者な共演陣も魅力。

それにしても80年代を忠実に再現しており、使い捨てカメラ、近藤真彦(マッチ)、キョンキョン、AXIAのメタルテープ、VHSデッキ、11PM、トウナイト、今ではパワハラ非難されてしまうケツバットシーンや、今では口にできないやばいセリフやセクハラ表現、学校、バスの中での喫煙など不適切な描写が満載で、ドラマの冒頭や途中で注釈のテロップが出てしまうほどのドラマだ(笑)。80年代を謳歌した僕のようなオヤジ世代からすると、40年前はこれが普通だったなと懐かしくなる内容が満載でかなり爆笑出来る。一方、若者には異様で不適切ながらハートがあった世界として新鮮に映ることだろう。タイムトラベルしてしまう主人公の小川市郎のヤンキー娘、純子を演じるのが若手注目女優の河合優実。中森明菜の『スローモーション』をBGMにしたファンデリー旬すぐのCMが印象的だった彼女が、このドラマでいい味を出している。

2) 正直不動産2 (NHK/火曜 21時) 採点: 9点

僕が大好きだったドラマの続編が登場!前回も明るい笑いとシリアスなドラマが程良い感じで混ざってかなり面白かったし、不動産の勉強にもなる良いドラマであったが、今回もそのまま継承。出演陣も前回に引き続き山P、福原遥、長谷川忍、泉里香、倉科カナ、高橋克典、草刈正雄、大地真央、市原隼人など続投。そして今回はこれにディーン・フジオカや松本若菜、若手の板垣瑞生など新キャストも加わって、更にパワーアップされた。長谷川忍の面白キャラも最高だが、各年代の豪華な女性陣の共演も素晴らしい。

若い福原遥のひたむきさ、セクシーマダムの大地真央、ライバルのミネルヴァ不動産のクールなバリキャリ倉科カナ、大人の女性でいい魅力を放っている松本若菜など、最高の女性キャラクターが勢ぞろいしているが、中でも個人的には泉里香の秋田弁“へば!”が超可愛いくて大のお気に入りだ。山Pとの関係性が進展するのかどうかというのもこれから楽しみである。これに加えて、毎回ゲスト出演する顔ぶれもかなり多彩なので、益々楽しめる良く出来たドラマである。

3) 大奥 (フジ/木曜22時)  採点: 8点

既に様々なドラマや映画で語りつくされた定番の“大奥”ではあるが、今回でフジの大奥はシリーズ第4弾。NHKでは男女逆転版の大奥が話題を呼び、あれはあれで面白かったものの、正直やっぱり王道のドロドロ愛憎劇としての大奥がそろそろ見たいと思っていたので、絶妙なタイミングでの再登場である。今回の主役は小芝風花と亀梨和也というフレッシュな顔合わせとなったことでも話題に。これに西野七瀬、森川葵、栗山千明、安田顕、陣内孝則などが敵や味方に分かれて主人公たちに絡んでいく。

小芝風花扮する主人公の五十宮倫子王女に対して、あの手この手で嫌がらせをする大奥の女中たちにもそれぞれに物語があり、必ずしも憎めない同情の要素もあって、今度どのような激しい愛憎劇と、その後の人間模様からどんな結末が待っているのかが楽しみである。女中の中でも、森川葵がなかなかいい味を出しているのも良い。

4) さよならマエストロ(TBS/日曜21時) 採点: 5点

ヒットドラマが多いTBSの日曜劇場に、僕の大好きな芦田愛菜ちゃんが久々にドラマに登場 & 西島秀俊とのダブル主演ということでかなり期待していたドラマだったが、地方のオーケストラを立て直すという物語展開は、基本的に昨年の1-3月に放送された『リバーサルオーケストラ』にも近いテーマで、正直“またか・・”と思ってしまった。その意味で設定の新しさはあまりないのが残念だ。

今回は有名指揮者の父と娘の確執と和解に焦点を当てた人間ドラマのようだが、その結果全体的にはなんとなく重いドラマになってしまっている。共演者としては玉山鉄二、石田ゆり子、新木優子、りんくまちゃんこと久間田琳加、宮沢氷魚、西田敏行など出演陣は豪華なので、これから後半の盛り上がりと巻き返しに期待したい。

5) 君が心をくれたから(フジ/月曜 21時) 採点: 4点

フジ月9で、永野芽郁と山田裕貴主演のラブロマンスドラマとしてかなり期待していたが、今回のクールで一番残念なドラマとなってしまった。僕の大好きな永野芽郁だが、完全に可愛い彼女の無駄使いドラマとなってしまっている。というのも、これは一見素敵なラブロマンスで”ファンタジー”のような雰囲気を漂わせながら、実は内容がかなり辛いもので、純粋に楽しく見ていられない珍しいドラマなのである。

愛する彼の命を救った代わりに、彼女が五感(嗅覚、味覚、触覚、聴覚、視覚)を毎回一つずつ失っていくというもの。愛する相手を思うあまり、大きな犠牲を払うというドラマの構図は過去にも色々とあったが、五感すべてを失っていく、しかも毎回じりじりと・・というのはちょっと色々な意味で行き過ぎた設定だし、斬新なアイディアを狙ったのかもしれないが、不条理な設定にかなりの不快感を抱いてしまったのは僕だけだろうか?そんな辛い永野芽郁を誰も望んでいないと思うのだが・・。このありえない設定は同じファンタジーとしても、ハッピーなファンタジー『不適切にもほどがある!』や『Eye love you』とは真逆にある。顔ぶれは良かっただけに、とても残念なドラマである。

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今年の冬ドラマ10本を紹介したが、これ以外にも大河ドラマの『光る君へ』、朝ドラ『ブギウギ!』、NHKの夜ドラ『作りたい女と食べたい女 シーズン2』も欠かさず見ているので、毎週ドラマチェックがかなり大変である(笑)。

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