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ブルース・リーの出世作、『グリーン・ホーネット』!

ブルース・リーがまだ世界中でブレイクする前、1966-67年に米国で出演し、一気に米国での知名度が高まった記念すべきTVドラマ、『グリーン・ホーネット』。まさにブルース・リーの映画人生のスタート、それまでハリウッドスターなどに截拳道の個人レッスンなどをしながら少しずつハリウッド関係者の間で知名度が広まり、やっと掴んだ初めてのチャンスであった。



デイリーセンチネル新聞社の若き社長、ブリット・リードが、実は犯罪組織と戦う謎のヒーロー、『グリーン・ホーネット』だったのだ。コート姿に帽子をかぶり、緑のマスクで正体を隠している。そして彼には相棒として、ブルース・リーが演じる武道の達人であるカトー(アメリカでは、ケイトーという発音になってしまっているのが御愛嬌だが(笑))がおり、ブラックビューティー号という愛車を運転し、敵と戦うのだ。



『グリーン・ホーネット』はある程度人気が出たが、逆にブルース・リーが完全に主役のグリーン・ホーネットを食ってしまったことや、同時期にドラマ化された『バットマン』に人気を奪われてしまったこともあり、最終的に全26話で放送が終了してしまった(バットマンは120話まで続いた)。グリーン・ホーネットがかなり普通の人間に近かったのに比べ、よりファンタジー色、スーパーヒーロー色が強いバットマンの方が、当時時代が求めていたヒーロー像により合致し、時流に乗ったのだろう。残念ながらグリーン・ホーネットは中途半端な位置付けになってしまったのかもしれない。しかし、やはりブルース・リーのコアファンにとって、『グリーン・ホーネット』は絶対に外せない作品なのである。そして、実はいまだに熱烈なファンも多く、ブルース・リーの名声と共に再評価される機会も何度かあり、2011年にはリメイク版の新作映画が公開された。



ブルース・リーの『燃えよドラゴン』が日本で公開されたのが1974年。それから、過去に遡って香港で撮影した3作品(1974年日本公開の『ドラゴン危機一発』と『ドラゴン怒りの鉄拳』、1975年日本公開の『ドラゴンへの道』)が公開され、空前のブルース・リーブームが巻き起こった。そして、そんなブームの中、1974年には、『グリーン・ホーネット』の中から、特にブルース・リーが活躍する4話を繋ぎ合わせて映画、『ブルース・リーのグリーン・ホーネット』が公開され、また1976年には、別の4話を繋ぎ合わせた続編として、『ブルース・リー電光石火(ブルース・リーinグリーン・ホーネット)』として公開された。



この2本のグリーン・ホーネット映画はDVDで既に持っていたが、今回ブルーレイ化されている特別なコレクターズエディションをとあるルートで入手した。パッケージやピクチャーディスクなど、素晴らしい仕様・デザインとなっている。



この2本の映画が収録され、更には『グリーン・ホーネット』のスクリーンテスト映像も収録されているのがなんとも嬉しい。



今回ブルーレイを購入して久しぶりに『グリーン・ホーネット』を鑑賞したが、やはり改めて思うのは、当時のブルース・リーが放つ唯一無二の輝き、そしてキレのあるアクションの瑞々しさだ。今となってはこの『グリーン・ホーネット』は、若き日のブルース・リーの雄姿を拝むことが出来る貴重な映像であり、また単純に活気のあった当時のアメリカドラマとしても充分楽しむことが出来る作品である。

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