東京大学 分子細胞生物学研究所 加藤茂明グループの論文捏造、研究不正

東京大学 分生研 加藤茂明教授の研究室による類似画像掲載論文について (うっかりミスか?偶然か?研究不正か?)

【最終回】 東大分生研 再び

2011-12-29 00:15:49 | 論文撤回Watch関連リンク
【最終回】 東大分生研 再び 

Retraction Watch / 2011.11.26 00:02 / 推薦数 : 3
東大分生研 再び 【5】 よりの続きで、

今回で最終回となります。



この論文の訂正箇所の数は

尋常ではありません。

記録ものかも知れません。



訂正箇所が異常に多いことは

問題とされるでしょうが、

もっと重大な問題点が他にあるのです。



Nature. 2009 Oct 15;461(7266):1007-12.
DNA demethylation in hormone-induced transcriptional derepression.
Kim MS, Kondo T, Takada I, Youn MY, Yamamoto Y, Takahashi S, Matsumoto T, Fujiyama S, Shirode Y, Yamaoka I, Kitagawa H, Takeyama K, Shibuya H, Ohtake F, Kato S.





左がオリジナルの図で、赤で囲んだ2ヶ所に誤りが判明。

それぞれどこがどう誤っていたのかは、すでに解説しました。



さすがに Nature だけあって、読者の監視が厳しい。

なにかおかしいことがあれば、すぐに雑誌社に通報が行く。

通報を受けた雑誌社は

著者に連絡し

説明を求める。



著者らは誤りを認め、

正しい写真を差し出し、

訂正の記事として掲載される。



上に示しました図の右が訂正された正しい図。

よくみると

全く新しい別のセットの写真になっている。



赤で囲んだ部分のみ訂正すればよいはずなのに

わざわざ別のセットの写真を差し出した。



しかし、この場合

正しいオリジナルのセット写真は存在するはず。



だから

手元に存在するはずのオリジナル写真を差し出せばよいだけなのだ。



実際に手元に存在する写真を差し出せない

のには理由があったのでしょう。



どんな理由でしょう?



元の写真をなくしてしまった?



それとも



元の写真を見せると

なにかまずいことになる?



のどちらかだと思います。



それにしても

Nature

はヌルヌルです。

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